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(第2回)高山市が展開するインバウンド対策について(岐阜県高山市)

まとめ 観光施策推進体制の構築

以上、高山市の具体的な観光施策について記載してきました。高山市の官民が総力を挙げ様々な観光施策を展開するにつれ、多様な連携組織が立ち上がりました。

これらの組織の力を集約し力強く観光施策を推進するためには、地域の力を集める旗振り役や応援団、さらに集めた地域資源や人をマネジメントする存在が必要です。この複数の観光に関わる協議会や組合を支援し、マネジメントする存在が一般社団法人飛騨・高山観光コンベンション協会(以下、飛騨・高山観光コンベンション協会)です。

今回の取材に応じて下さった飛騨・高山観光コンベンション協会の小瀬光則氏は、「高山は、時間的・距離的な面でハンデがある。また、観光は天変地異・戦争などの外的要因や、国の政策の影響を受けやすいので、危機感を常にもって観光政策にあたっている。マイナスの要因があっても来たいと思われる高山を目指したい」と語ります。

第一回でお伝えした通り、平成8年から平成17年の市町村合併まで観光施策を展開しつつも試行錯誤の苦しい時期がありました。その経験が危機感の醸成に繋がり、官民が連携して観光施策をブラッシュアップし続けました。そして、磨き上げられた観光施策のそれぞれが相乗効果を発揮し、現在の観光客数に繋がっているといえます。

しかし、成果が出た今だからこそ、小瀬光則氏がおっしゃるように、危機感を持ち続けることが大切になってきます。豊かな経験を積んだ人材が中心となる飛騨・高山観光コンベンション協会が観光施策をマネジメントし発展を促すとともに、次世代の担い手を育てていくのが楽しみです。

参考飛騨・高山観光コンベンション協会が連携をまとめる7つの組合や協議会
  • 【行政機関など】
    高山市、岐阜県阜、高山商工会議所、一般社団法人岐阜県観光連盟
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    【官民で作る協議会】
    飛騨高山観光客誘致推進協議会(国内誘客)、飛騨高山国際誘客協議会(国際誘客)
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    【県域を越えた広域連携】
    北陸・飛騨・信州3つ星街道誘客推進協議会、ぶり街道推進協議会、昇竜道プロジェクト
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    【伝統文化を守る団体など】
    高山祭協賛会、高山祭屋台保存会、高山市景観町並保存会
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    【官民が出資・設立する会社】
    株式会社まちづくり飛騨高山
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    【地域連携】
    高山市観光連絡協議会
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    【民間業者・組合】
    飛騨高山旅館ホテル協同組合

高山市の概況

人口 89,065人(平成30年3月1日現在)
協議会 有

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