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(第1回)高山市が展開するインバウンド対策について(岐阜県高山市)

こうして収集したニーズを分析したうえで、高山市の観光パンフレットや、道路標識などの看板に反映させています。様々な地域で情報発信の多言語化が進んでいますが、高山市の外国人向けの観光案内誌は、国ごとに分かれています。例えば、韓国では、トレッキングが流行しているので、山岳の画像を観光案内誌の表紙にするだけでなく、案内する観光地やその特徴についても国ごとに違いを出しているのです。

国ごとに違うパンフレット(高山市公式観光サイトより)

このような取り組みの中で、特に成果があったものに、オフシーズンの観光客増加策があります。ニーズ分析の中で、東南アジアの方々は、雪の積もる風景に興味があることが分かり、高山市は、情緒的な雪の風景を前面に出したプロモーションを仕掛けました。取り組みが上手く台湾人やタイ人の心を掴み、オフシーズンである冬場の観光客数を増加させることに成功したのです。

このように、「どの国の観光客が高山のどの地域資源に興味を持つのか」を分析することで、効果的な情報発信につながります。つまり、情報発信側の押し付けではない、外国人観顧客目線での販促が必要であるということが分かります。

まとめ

今回は、高山市の外国人誘客に対する、プロモーション策とニーズ収集・分析策についてお伝えしました。次回は、呼び込んだ外国人観光客に対して、高山市がどのような受け入れ体制を構築してきたかを中心にお伝えしようと思います。

高山市の概況

人口 89,065人(平成30年3月1日現在)
協議会 有

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