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(第1回)高山市が展開するインバウンド対策について(岐阜県高山市)

外国人観光顧客のニーズをどのように掴めば良いか

文化・風習が違う外国人が日本のどこに魅力を感じるか分析するにあたり、日本人の視点のみでは難しい部分があります。そこで高山市は外国人視点を分析するため、様々な取り組みを行っています。先に述べた、旅行博覧会やコンベンション事業などで交流のあった外国人からニーズを収集し、分析するのはもちろんのこと、外国人留学生を高山に招待し、高山を観光する中で不便に感じたことはないか、魅力に感じたことは何かなどヒアリングを行うことで、外国人視点・若者視点でニーズ分析を行っています。

他にも、外国人記者に高山を取材してもらい、デジタルカメラの画像からどのような風景に興味を持ったかなどを分析しています。黄色い帽子をかぶった園児が、列をなして散歩する様子を写した画像があるなど観光資源以外の風景もあり、外国人視点を分析する一助となっています。

また、今後、高齢者をはじめ、より多くの方に観光を楽しんでいただきたいという考えを高山市は持っています。その為、外国人対応のほかにも、高齢者や体の不自由な方が快適に観光を楽しめるようにするため、モニターとして高齢者や体の不自由な方を高山に招待し、まちのハード面・ソフト面の課題の抽出に協力いただく取り組みを行いました。道路の段差を無くすことなどのハード面の対応や、高齢者や体の不自由な方に対するホテルスタッフや店舗スタッフのソフト面の対応など、様々な面で改善を図ることが出来ました。
これらの対応も、すぐに対応できるところは迅速に対応するという市長のトップダウンの下、行われました。高山はユニバーサルデザインを推進する観光地と言えます。

さらに、市が設置した無料Wi-Fi設備もニーズ収集に役立てています。市は使用者に対し、Wi-Fi使用時に登録データとして国籍や性別、年齢、メールアドレスなどを収集しています。さらに、メールでWi-Fi使用者に高山観光に関するアンケートを送信しています。つまり、アンケート回答結果と、登録データで得た国籍や性別、年齢などの属性データを組み合わせ、様々な切り口からニーズ分析を行っているのです。

高山市の無料Wi-Fi