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(第1回)歴史ある商店街のリノベーションによる活性化(岐阜県岐阜市)

美殿町には元来、家具や呉服店など婚礼にまつわる店舗が集積しており、販売した箪笥などが故障すれば修繕するなど「つくる」文化が根付いていたこともあり、まちのコンセプトを「つくるがあるまち 美殿町」とし、リノベーションを行う建物を「まちでつくるビル」と命名し、「つくる」に関連する創業者、具体的には、デザイナーやライター・イラストレーターなどを入居者のターゲットとしました。

また、リノベーションする上で留意したことは、小部屋で仕切るのではなく、それぞれのフロアを簡単な仕切りでブースを分ける形にしたことです。クリエイター同士がコミュニケーションを取りやすいようにすることが目的です。入居したクリエイター達は、互いに刺激し合うことや助け合うことで事業の発展を図りました。具体的には、あるクリエイターが受注した事業についてクリエイターが意見を出し合い作品を昇華させることや、まちでつくるビルの入居者が協働して事業を受注したなどの成果が出ています。

仕切りを簡易にすることでクリエイター達のコミュニケーションを生む
仕切りを簡易にすることでクリエイター達のコミュニケーションを生む

さらに、こうした創業者を集めていき、周辺の遊休不動産に誘致していくため、まちでつくるビル内の入居者と美殿町商店街役員で組織した「まちづくり委員会」と公社が協働し、クラフトを中心としたマーケット「つくる市」を不定期に実施したのです。こうした取り組みが評価され、平成25年には美殿町商店街は「がんばる商店街30選」に選ばれました。美殿町商店街における新規創業者の受け皿整備と掘り起し策の展開は、柳ヶ瀬周辺地区の活性化のモデルケースになります。

つくる市を通して出店が決まった古本店「徒然舎」
つくる市を通して出店が決まった古本店「徒然舎」

第1回である今回は、マイナスイメージが定着してしまった柳ヶ瀬周辺地区のイメージアップの方策と美殿商店街のリノベーションの例を紹介しました。次回は柳ヶ瀬商店街の取り組みと公社の取り組みについて紹介します。

岐阜市の概況

人口 410,345人(平成30年8月1日現在)
協議会 有

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