本文へ

中心市街地活性化協議会支援センター

文字サイズ
まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくり事例
  • HOME
  • まちづくり事例
  • (第2回)高山市が展開するインバウンド対策について(岐阜県高山市)

(第2回)高山市が展開するインバウンド対策について(岐阜県高山市)

民間企業や市民のもてなしがリピーターを生み出す

地域資源の維持やブラッシュアップ

観光商品造成に必要な地域資源の維持やブラッシュアップですが、地元の民間企業や地域市民の努力によって支えられる必要があります。例えば、市民主導で行われている取り組みに「町並保存会」があります。伝統的な家屋や、高山祭の目玉でもある屋台などの修繕を市民が中心となり行っているのです。この市民発の取り組みに行政も共感し、市の景観対策の条例の公布や、国の重要建築物指定などにつながっています。

しかし、課題もあります。地域によっては5,6世帯で屋台を管理しているところもあることや、伝統的家屋や屋台などの修繕を行う職人の不足があることです。そこで、市が中心となり、町並保存会の連携やその活動の周知を支援する「高山市景観町並保存連合会」を組織しました。高山市景観町並保存連合会は、「町並保存部会」「広報部会」「子供伝承部会」の3つの部会を立ち上げ、観光客や子孫のために景観を維持する活動に努めています。

地域市民が愛する地域資源だからこそ、外国人観光客はそこに「本物」を感じることができ、感動したからこそ口コミやSNSなどで高山の良さを広めるのです。