まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
(第2回)歴史ある商店街のリノベーションによる活性化(岐阜県岐阜市)
公社の位置づけ
岐阜市で展開されるリノベーションによるまちづくりのプロセスについて述べてきました。そこには、民間が中心市街地活性化のために投資をするとともに、中心市街地活性化にむけて主体的に活動する姿が見て取れます。ここに至るまでは行政の支援も不可欠でしたが、民間と行政の間をつないだのが公社と言えます。公社は民間が自立し活性化に向けて動いていくために、民間から何が必要かをヒアリングするとともに、そのためにどのような支援が必要かを解釈して行政に提案する重要なポジションにあります。これによりまちの課題と支援とのミスマッチが起こりにくくなるとともに、ミスマッチが起こった場合にも修正がスムーズになります。
それには、公社のスタッフが民間の立場に立つことが必要になります。公社のスタッフはこれまで示した各ステップ・各事業の初期段階において自らがプレイヤーとなりPDCAを回してきました。事業が軌道に乗るに従い、民間プレイヤーに徐々に手渡ししてきました。自ら経験してきたからこそ、民間のニーズに応え、適切に行政に提案できると言えます。
以上のように、民間主導を促進するための官民連携の形が岐阜市からは見て取れます。今後の岐阜市中心市街地活性化の動きにも期待が高まります。
岐阜市の概況
人口 410,345人(平成30年8月1日現在)
協議会 有
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