まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
お店の中にパン屋が出現! 観音寺パンストリート05
2.取材を終えて
商店街など地域商業は地元密着で地域の生活者に支持されるとともに、商圏人口の減少に伴う商圏の広域化という二面性が求められています。パンストリートの取り組みは、地元の生活者に商店街を再認識する契機となるとともに、SNSなどを通じて広域からの集客の可能性が見えてきます。
その原動力となっているのが商店街を中心に民間の知恵と熱意を結晶した行動です。活動の過程で商店街から新たな人材が発掘され、その活躍の場が与えられることで、補助金に依存しない持続的な取り組みにつながっていきます。小さなまちの取り組みながら今後の地域商業のあり方に光明を投げかけている取り組みではないでしょうか。
3.まちの概要
(1)規模・人口
観音寺市は、香川県でもっとも西に位置する人口5.9万人、面積117.84平方キロメートルの自治体です。卸売業、小売業の事業所数は784(経済センサス、2012年)、年間商品販売額は1,643億円(同、2011年)です。
(2)交通アクセス
JR四国の予讃線の観音寺駅があります。自動車では一般道として国道11号線、国道377号線で結び、高速道路では高松自動車道が市内を縦貫し大野原I.C、豊浜SAが設置されています。
(3)まちの特色
市内各地に保存されているちょうさ(太鼓台)を担ぐ祭りがあります。四国八十八箇所では68番札所の神恵院、69番の観音寺。瀬戸内海に面し伊吹島のいりこは特に有名。瀬戸内海国立公園内に位置する琴弾公園には寛永通宝の巨大な砂絵があり観光地となっています。
取材日:平成28年12月6日