路地裏と水辺のイノベーション「湖北の暮らし案内所 どんどん」の取組02
2.今後の課題
「どんどん」は、今年4月にオープンしたばかりですが、地元メディアや全国誌にも取り上げられ、少しずつ認知度が向上してきました。「どんどん」では、上記のシェアスペースを活用した事業以外にも、長浜の自然・風土の素晴らしさを域外の人たちにも発信していけるように、「どんどん」を起点として、地元の自然観察や里山ハイキングなど、ガイドツアー事業も取組み始めています。
今後、事業展開の広がりに伴い、運営スタッフの拡充、採算性の更なる向上など、長浜まちづくり株式会社の収益の柱となるように、一層の体制作りが必要となってきます。
3.終わりに
「どんどんプロジェクト」には、長浜まちづくり株式会社の風景プランナー・竹村光雄氏を中心として、地元のクリエーター、地域活性化に関心のある若い人たちを巻き込んで、地元のみならず京阪神地域の若者にも「長浜らしさ」を感じてもらえる運営を心掛けています。今後も「まちづくり会社」の新しい事業手法のトライアルとして、展開が期待されています。
4.まちの概要
長浜市は、滋賀県の東北部に位置し、北は福井県、東は岐阜県に接し、戦国時代に豊臣秀吉公の城下町としてまちの基盤が整えられ、江戸時代に入ると商人の町となり、養蚕業も盛んで、良質の生糸を原料とした浜縮緬の生産や、商工業で築き上げられた富で長浜曳山祭りに象徴される町衆文化を育ててきました。現在では、京阪神や東海、北陸の経済圏域の結節点として、またJR北陸本線・湖西線や北陸自動車道を主な広域交通軸として、これらの経済圏域と利便性高く結びついています。
現在長浜市は、「中心市街地の活性化に向けた基本的な取り組み方針」において、黒壁スクエアに代表されるオールドタウンの再生によって、多くの来街者の呼び込みに成功したこれまでのまちづくりの成果を次代につなげる取り組みを進める一方で、多様な都市機能が集積する中心市街地の特性を生かしたまちなか居住の推進や、地域独自の生活文化を資産化する取り組みを通じて地域内の人の交流を促進するなど、地域住民にとっても魅力が感じられるまちづくりを目指しています。
参考リンク:
長浜市ホームページ 別ウィンドウで開きます