まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
(第2回)歴史ある商店街のリノベーションによる活性化(岐阜県岐阜市)
1つ目のステップ サンデービルヂングマーケットについて
1つ目のステップは毎月第三日曜日に柳ケ瀬商店街の通りでマルシェを開催し、集客機会を増やすとともに、まちのファンを創出することです。その事業であるサンデービルヂングマーケット(以下、サンビル)は、クラフトクリエイターなどが、柳ヶ瀬商店街の通りに出店し、自らの作品を販売する場です。
サンビルの目的は、出店希望者を掘り起こすとともに、出店希望者の固定客を創造することにあります。通常、個店は、店舗整備後に営業活動を通して固定客を創造しますが、サンビルにより、固定客を創造した後、遊休不動産をリノベーションした物件に入居する流れをつくることで、入居者の初動期の経営安定を図るとともに、リノベーション物件の家賃収入の安定につながっています。
また、サンビルの継続開催と認知度向上により、普段はどこにいるか分からない創業希望者を掘り起こすことができます。顧客だけでなく、出店者も集める仕組みです。出店希望者は顧客とのコミュニケーションを通し、顧客の声を反映することで事業をブラッシュアップし力をつけていきます。
そうしたことにより、集客数と出店数の相乗効果が起こり、サンビルの安定開催にもつながっています。