まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
(第2回)高山市が展開するインバウンド対策について(岐阜県高山市)
広域連携の動き
高山市は、岐阜県内だけでなく、県外の地域と観光連携を図っています。高山市といった「点」だけではなく、広域で連携し「面」で展開し互いの観光の魅力の相乗効果を発揮しています。
特徴的なのはバス会社との連携です。観光地を巡る際、鉄道だけでは旅行者にとってロスになることがあります。そこで、高山市は京王バスを中心とした複数のバス会社や周辺の観光地と連携して、新宿を起点とした、松本・高山・金沢を巡るバスチケットを開発しました。訪日客の多い新宿を起点とした人気観光地を周遊する高速バスは外国人観光客から人気を博しています。
さらに、高山市を含む中部地方の自治体と京王バスが連携して新宿地下街にこれらの地域への誘客を促進する「中部地方インフォメーションプラザin京王新宿」を整備しました。バスチケット販売の他に、観光案内や荷物預かりサービスなどの展開しており、外国人旅行者の利便性を高めています。