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(第2回)久留米街元氣プロジェクトが推進するまちゼミや創業支援とは (福岡県久留米市)

久留米街元氣プロジェクトのまとめ

大型店出店の脅威や、新幹線開通、交流施設久留米シティプラザ整備の機会といった中心市街地の環境変化に対応すべく、まちづくり関係者は協議を重ねてきました。

その中で、「街を楽しむ」「買い物を楽しむ」「久留米の魅力を体感する」この3つを満たす中心市街地にすることで、大型店との同質競争を避け差別優位性を確立し、商店街回帰する「地域生活者」とシティプラザが生み出す「新たな交流人口」に対応できる体制を整えることを方針としました。

そこで、①個店の魅力を高める「商業の元氣化」、②集人から集客へ転換を図る「商店街への回遊性の活性・時間消費の増大」の2点を推進する「久留米街元氣プロジェクト」が始まりました。

平成28年4月に複合型文化交流施設「久留米シティプラザ」や全天候型イベント広場「久留米六角堂広場」オープンすると、学会コンベンションなどで交流人口が年間50万~60万人増加しました。久留米シティプラザから生み出されるさまざまな賑わいと地域コミュニティをエネルギーに個店および集団の情報発信力を強め「商業活性化のシナジー」を高めることで土日の商店街の風景が変わってきました。

個店の魅力向上によるまちの商業の活性化、つまり「元氣な“お店(お魅せ)づくり”」を推進するため、久留米街元氣プロジェクトチームは、「空き店舗対策」だけでなく、「空かない店舗対策」も必要であると考え、平成21年より「起業家サポート」、平成25年より「まちゼミ」、平成29年より「繁盛店サポート」に取り組んできました。

まちゼミは、現在(平成30年1月)までに9回実施し、参加89店舗、137講座、参加者1,548名にまで成長してきました。特筆すべきは、参加者の7割が新規客、その3割が顧客化、そして参加者のほぼ全員の客が満足又は大満足と感じていることです。

その要因は、参加店が顧客とのコミュニケーションを大切にすること、お互いに新規客を増やしていくよう取り組むことなど、まちゼミの特徴を試行錯誤しながら学んできたこと。さらに、久留米街元氣プロジェクトチームの「地域の創意工夫を盛り込んだ楽しい企み」がバックアップしていることにあります。

起業家サポートや繁盛店サポートは株式会社ハイマート久留米(まちづくり会社)、久留米商工会議所、久留米市、中心市街地活性化協議会タウンマネージャーの4者が他のソフト事業を含め、毎週のタウンマネージャーウィークリーミーティングにてPDCAを回すことにより、創業者や既存店を繁盛店にするまで手厚く支援しています。

現在、久留米街元氣プロジェクトは、平成30年4月21日に行われる「第4回くるめ楽衆国まつり」に向けて楽しい企みを日々画策中です。このように、絶え間なくまちに話題を提供する動きは、今後も久留米市に商業活性化の好循環を生んでいくと期待できます。

久留米街元氣プロジェクトチームのメンバー

久留米市の概況

人口:305,973人(平成30年2月1日現在)
協議会:有

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