まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
(第1回)久留米街元氣プロジェクトが推進するまちゼミや創業支援とは
まとめ
まちゼミを開催するようになってから、個店がまちゼミで得たノウハウを自店の経営に活かすようになってきました。とある料理店はまちゼミの経験を活かして、定休日には料理教室を開くようになりました。また、ある化粧品店では美容法を教える講座を月に3、4回開くようになりました。まちゼミ方式が、顧客と店舗の距離を縮め、新規顧客の創出や来店頻度の向上に繋がると学んだのです。
このようなまちゼミをきっかけとした自発的な個店の工夫が、至る所で見られるようになることで、個店ばかりでなくその地域の魅力も向上し、2009年には26.8%だった空き店舗率が2016年には17.7%まで低下するなど、効果が出ています。
そして何よりも、まちゼミの取り組みの最大効果は「参加店と顧客」「参加店と参加店」「顧客と顧客」「地域と参加店」双方向の関係性が高まり、商店街から失われつつあった“地域コミュニティ”の醸成が目に見える形で現れたことです。
次回、2回目の記事では、楽しい企みによって生まれた、「まちゼミKid’s」などの久留米ならではのまちゼミや、個店へのバックアップを推進する久留米街元氣プロジェクトについて記載したいと思います。
取材日:2018年1月29日、30日
久留米市の概況
人口:305,973人(平成30年2月1日現在)
協議会:あり