まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
商業インキュベーター(チャレンジショップ)成功の要因 ‐夢CUBE誕生10周年を迎えて‐(奈良市)
商店街の組織力向上にも影響を与えた創業者育成とは
(1)募集段階
夢CUBEに入居するにあたり、書類・プレゼンテーション・面接の三段階の審査があります。具体的には、書類審査では、出店希望動機をはじめ、商品関連事項や対象顧客などを記載する開業計画について記載します。面接の前に創業者によるプレゼンテーションがあります。それをもとに商店街の役員たちが創業者に対し、これから展開する事業について売上計画・仕入先・商品構成など多面的に面接で質問します。最後に事業に対してどこまでイメージできているか、また創業者の熱意はどのくらいかを判断しています。
創業者が考えていた当初の事業案はこれらの選考過程を通してブラッシュアップがなされることも多いといいます。商人の先輩にあたる商店街の役員などから気づきを得る部分も多いということです。