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新たな拠点がコミュニティを作り出し、まちに新たな人の流れを作る! (第3回)(沖縄市)5

これからのコザの商店街

参考)商店街活性に邁進する広瀬氏
参考)商店街活性に邁進する広瀬氏

これらの自主運営イベントを通して、商店街店主は自信を持ち始めました。こうした動きは商店街の雰囲気を変え、これまで紹介してきたリノベーションにより生まれた拠点が出来てきました。これが、さらにまちに新しい人の流れを作り出し、新規出店を呼び込んだ結果、10年前と比べ大幅に空き店舗率が減少しました。

繰り返しになりますが、これらは、補助金による行政依存で開催してきたイベントを、事業性を意識したイベントに改革することで、商店街店主たちが商売の本来の姿を取り戻した結果です。コザの商店街の将来は、これからも事業性を意識した取り組みを継続して実施できるかに掛かっているといえます。

取材を終えて

コザの商店街は、リノベーションによりメッセージ性が高い拠点を整備することで、まちに新しい人の流れができた結果、空き店舗が大幅に減少しました。そして、その土台となったのが、広瀬氏が打ち出した、事業性を意識したソフトイベントによる商店街店主の意識改革です。

広瀬氏は、コザまちゼミを開催するにあたり、まちゼミを推進する商店街店主たちのコミュニティを徐々に広げて意識改革に成功しました。リノベーションにて整備された拠点は、自店の持つメッセージ性を強めることでコミュニティを広げ、まちに新しい人の流れを作り出しました。リノベーションという手法が独り歩きせず、コミュニティと一体となり推進する形がコザにはあります。

まちの概況

1974年に旧コザ市は沖縄市と合併しました。しかし今もなお、銀行や商店など民間企業の支店名や学校名にコザの名称が残っています。他市から旧コザ市に行く場合、「沖縄市に行く」とは言わず、「コザに行く」ということがほとんどで、「沖縄市コザ」とは言わないそうです。嘉手納基地に隣接しているので、沖縄の伝統文化エイサーと欧米文化が共存する地域となっています。

地域:
沖縄県沖縄市
人口:
141,624人(うち胡屋地区7,057人)平成29年7月の沖縄市統計より
分類:
「市街地整備・改善」「空き店舗・空きビル」
協議会:
あり
実施主体:
コザ商店街連合会、NPO法人コザまち社中、民間事業者

取材日:平成29年6月29日

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