まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
“きらり素敵な街・函館〜交流拠点整備で賑わいを創出”市民、観光客の交流拠点をきっかけに、さらに魅力度が上がる街、はこだて (北海道函館市)
取り組みのポイント
- 新しい交流拠点に、街の整備を加速させた魅力づくり
- イベント等で交流の機会を増加して、さらに魅力アップ
- 増える観光客にさらなる魅力を提供
概況
- 地域:
- 北海道函館市
- 人口:
- 265,936人(平成28年10月30日現在の住民基本台帳)
- 分類:
- 「市街地整備改善」「交流施設」「イベント」
- 対象地域:
- 函館市中心市街地
- 協議会:
- あり
- 実施主体:
- 函館市、函館商工会議所、株式会社はこだてティーエムオーなど
1.まちの特色
今回は函館市の中心市街地活性化基本計画(以下「中活計画」という。)に掲載されている事業に注目して、「増える交流人口と地元市民へのまちづくり」という切り口で、活性化手法について一緒に考えてみたいと思います。中活事業に限定することなく、駅前・大門地区にある株式会社はこだてティーエムオーの地道な活動にも注目してみました。
函館市は平成23年11月に中心市街地活性化協議会が設立され、中活計画は平成25年3月に国(内閣府)の認定を受け、平成25年4月から30年3月までの5年間の計画期間となっています。現在、その取組みが仕上げの段階に近づいています。「中活計画」には3つの基本方針があります。
- 賑わいある集客拠点の創出~商業と公共公益との連携による賑わいづくり~
- 新たな交流を生む都市空間の創出~来やすい、回遊しやすい環境づくり~
- 魅力ある生活空間の創出~街なか居住を推進するための仕掛けづくり~
この方針に基いて、現在着々と活性化のための取り組みが進められています。
おりしも、平成28年3月26日の北海道新幹線開業に伴い、道外、道内からの観光客、海外からの観光客を含め交流人口の大幅な増加等でその波及効果が徐々に現れています。最近、函館市が発表した報道によれば、平成28年度9月までの上期だけで前年同期比で14%上回る366万5千人の観光客を記録しました。