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新たな拠点がコミュニティを作り出し、まちに新たな人の流れを作る! (第3回)(沖縄市)4

コザまちゼミの本当の効果とは

2回のまちゼミを通して、各商店からは来店数や売上の向上が見られたと喜びの声が寄せられました。まちゼミの参加費用を投資と捉え、まちゼミを通して自店をアピールし売上に繋げることを覚えたのです。

広瀬氏は各個店の売上が向上したのは「コザまちゼミは各商店の自主性を重んじたため、まちゼミを通して自分で集客の工夫を学んだことが大きい。また、まちゼミの勉強会や活動を通して参加店舗同士の交流が芽生え、それが顧客の相互交換に発展したことも要因の一つ」といいます。

コザまちゼミの効果はこれに留まりません。自主運動・協力体制の基礎がまちゼミを通して出来たことにより、商店街店主が自らイベントを企画・運営する動きが出てきました。これまで商店街で実施してきたイベントは、集客はできても継続的な商売につながりづらいという側面がありました。また、今まで持たれていた商店街のマイナスイメージを一新し、この商店街で商売が成り立つことをアピールしたいという商店街店主の思いがあったのです。

参考)第二回「ゲート通りで朝食を」のポスター
参考)第二回「ゲート通りで朝食を」のポスター

そこで、今までの商店街の雰囲気を一新し、新規出店を促す趣旨のイベントを行うことにしました。具体的には、商店街の近くの緑地広場に起業希望者が出店することで、コザの商店街での事業性を感じてもらうイベントです。このイベントは「ゲート通りで朝食を」と名付けられ、コザまちゼミと同様、補助金に頼らない自主開催で行われました。平成28年に第一回目が行われ、14店舗の出店、約2,000人の来場となりました。平成28年11月に行われた第二回では18店舗の出店、約4,000人の来場となり、2倍の集客となりました。

このような商店街店主発のイベントにつながったのが、コザまちゼミの本来の効果といえます。つまり、広瀬氏は事業性にこだわるというメッセージを繰り返し発信することで、商店街店主の意識をリノベーションしたといえます。

参考)第二回「ゲート通りで朝食を」の開催風景
参考)第二回「ゲート通りで朝食を」の開催風景