まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
新たな拠点がコミュニティを作り出し、まちに新たな人の流れを作る! (第3回)(沖縄市)3
反対派の声を意欲に変えてまちゼミを自主運営
まちゼミ勉強会を通していよいよ「まちゼミ」実施を商店街関係者に報告することになった広瀬氏ですが、その報告会で商店街店主の一部から「「まちゼミ」よりもっと行政にお願いすべき事業を行うべきではないか」などの反対意見がでました。これに対して、「まちゼミ」推進を謳う商店街店主たちは、「必ずまちゼミの運営費は自分たちで賄う」ことを関係者の前で確認します。反対意見により、一層まちゼミ開催に向けて意欲を燃やしたといいます。
それから、広瀬氏と商店街店主たちは、全国商店街支援センターのまちゼミ研修事業を活用しながら、コザならではのまちゼミを作り上げていきます。
参考)コザまちゼミの基本方針の概略
- まちゼミの基本の三方よし(店よし、お客よし、地域よし)を守りながら、商店の魅力を上げるために店主が自主的に取り組む運動である。
- 顧客満足を第一とすることで、各商店の売上が向上する。結果的にまちが賑やかになり活性化につながるのである。リターンは全て商店にもたらされる。
- 参加費用は全て店舗の費用で賄い、補助金には頼らない。
その結果、平成27年9月から一か月間行われた第一回コザまちゼミでは、参加店舗19店、38講座で開催されました。参加総数は210名と地域にまちゼミの良い印象を与え、終えることができました。これが商店街に良い流れを作り出し、第一回コザまちゼミの検証会を通して平成28年2月には第2回目の開催に至りました。参加店舗は21店舗、講座数は44講座と前回より一回り大きい形での開催となりました。参加総数は314名と前回より約100名の増加となりました。この結果に商店街店主たちは自信を持ちました。また、2回のまちゼミを通して講座の受講者(お客様)が0の店舗が無かったことも大きな自信となりました。
第一回コザまちゼミの販促費用の概略 | 第二回コザまちゼミの販促費用の概略 |
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運営費用:約12万円 参加費用 1店舗当たり3,000円 19店舗で57,000円 よって赤字金額63,000円 ※赤字分は有志による寄付にて補填 チラシ印刷部数は35,000部 |
運営費用:約14万円 参加費用 1講師当たり5,000円 ※すべて参加費用で賄うことに成功 チラシの印刷部数は36,000部 |