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新たな拠点がコミュニティを作り出し、まちに新たな人の流れを作る! (第3回)(沖縄市)2

「商店街の雰囲気を変えた広瀬陽氏」

今まで紹介したコザの新しい拠点やまちづくり人材などの連結点になっているのが広瀬陽氏です。コザの商店街はリノベーションが進んでいますが、広瀬氏はそれらを商店街に呼びこむ基礎作りを担ったといえます。ミニシアターやゲストハウスなど、商店街への入居を促すには誘因が必要です。広瀬氏はその誘因を「この商店街は活性しそうだ」という雰囲気を持って作り出しました。広瀬氏はどのようにその雰囲気を作り出したのでしょうか。

商店街店主のやる気を引き出す

広瀬氏が商店街体質の改善をはっきりと意識したきっかけは、平成27年の春に大型店舗進出が控えていたことです。その対応のため、広瀬氏を始めとした商店街関係者は、その先進地である久留米市や飯塚市に視察しました。その際、この2市がまちゼミに取り組んでいることを知ります。

まちゼミがコザの商店街に合うのではないかと直感的に感じた広瀬氏は、独自にまちゼミを研究します。「商店街組合が中心となり運営したら、誰かが「やらさせる」イベントになってしまうのではないか。組合の垣根を越えて自分(商店街店主自身)のために、まちゼミを行うべきだ」。そう考えた広瀬氏は主体性のある商店街店主に声をかけコアメンバーを作り、徐々にその輪を広げていくことを決めました。

広瀬氏は商店街店主の負担にならないように、独自のまちゼミ勉強会を開きながら賛同者を増やしていきました。ちょうどまちゼミの伝道師である松井洋一郎氏が沖縄に来る機会も活用し、さらに理解を深め、まちゼミ開催への思いを強くしていきました。