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中心市街地活性化協議会支援センター

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まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくり事例

子育て世代とシニアの集いの場~『であえーる岩見沢』(岩見沢市)2

再生する商業施設

岩見沢市の中心市街地は空知総合振興局等の行政機関や金融機関、商業施設、飲食店等が集積し、大きな集客力を誇ってきました。しかし、近年は人口流出や郊外に大規模店舗が多く立地したこと等により中心市街地の衰退が顕著となっており、集客力の回復のため、新たな集客施設の検討が行われました。

この新たな集客施設として活用されたのがポルタビルでした。このポルタビルは岩見沢市の中心市街地に地下1階、地上5階で株式会社西友をキーテナントとして、昭和63年に建設されたビルです。同ビルは、岩見沢都市開発㈱が所有し、運営管理を行ってきました。しかし、平成21年にキーテナントである株式会社西友が撤退したことにより、同社がポルタビルを管理運営していくことが困難となりました。そこで、このポルタビルの所有・管理するための特定目的会社を新たに設立し、ポルタビルを購入することで再生を図ることを目指しましたが、キーテナントが見つからず、民間によるビル再生を断念しました。平成23年に市が策定した「中心市街地商業業務集積地区活性化ビジョン」に、商業業務集積地区の活性化に当たってはポルタビルの再生が最重要施策であると位置づけられ、中心市街地活性化協議会や商工会議所から出された意見を受け、市は平成23年度にビルを購入しました。市では商業ビルの性格を持ち合わせていることから民間による管理が望ましいと判断し、株式会社振興いわみざわに一括賃貸し、運営を任せることとしました。ここから「であえーる岩見沢」としてのポルタビルの再生が始まるのです。

ポルタビルは平成24年4月に現在の「であえーる岩見沢」としてオープンしました。「であえーる岩見沢」の施設概要は、地下1階には催事などに使える「であえーるホール」、1階にはAコープ(いわみざわ農協)の店舗や洋服の専門店等、2階には本、服、雑貨等の店舗と交流空間、3階には「あそびの広場」、子育て支援センター、常設型親子広場「ひなたっ子」、幼児のことば教室、保健センター、4階には教育委員会や消費者センター、学習コーナー、英会話教室、5階にはボーリング場、テニスコート、フィットネス等となっています。このように、地下1階から5階までに、商業施設、行政施設、公共空間がバランス良く配置されているのが「であえーる岩見沢」の大きな特長となっています。

特に3階に入居する多くの子育て支援機能については、平成25年に現在の松野市長に代わった後、大幅に拡充された部分で、お母さんのお腹にいる時から高校生になるまでの子育てを、ワンストップでサービスする場として機能しています。「あそびの広場」には、絵本や積み木を配置した「ごろごろ広場」、ボルダリングやトランポリン等がある子育て広場「はらっぱ広場」の2つの広場があります。「ひなたっ子」は市内に住む0~3歳までの親子が気軽に集い、子育て相談や情報を交換し親子のコミュニケーションを一層深める場として開設されました。また、子育て支援センターでは、第一子のこどもとその親を対象に、おしゃべりルーム「ばぶばぶ」(妊娠中~生後8か月を対象)、「とことこ」(9か月~1歳3ヶ月を対象)を設置しています。さらに4階には、専門スタッフが18歳以下の子どもの相談に応じる教育支援センターがあります。

地下1階 であえーるホール
地下1階 であえーるホール
はらっぱ広場
はらっぱ広場
ごろごろ広場
ごろごろ広場