新たな拠点がコミュニティを作り出し、まちに新たな人の流れを作る! (第1回)(沖縄市)4
「図書館と商店街の連携でまちに新しい人の流れを」
多世代をまちなかに呼び込む沖縄市立図書館
沖縄市立図書館は平成29年5月にオープンしました。オープンしたての図書館ですが、以前の市立図書館と比べて来館する市民の年齢層の幅が広がりを見せています。多世代が利用する図書館に生まれ変わった要因とこれから取り組もうとしている商店街との連携策を紹介したいと思います。
沖縄市立図書館は、「情報の拠点化、生涯学習活動への対応」「子どものまちとしての児童サービス」「独自の文化を持つ沖縄市の郷土資料サービス」「多文化共生への対応」「ビジネス支援への対応」「中心市街地活性化に寄与する図書館」の6つのコンセプトの元、整備されました。
大型テナント施設をリノベーションしたため、床面積は約5,000平方メートルあり、ワンフロア型の図書館では九州沖縄地区の図書館の中では一番を誇る広さがあります。蔵書数は現状では22万冊で今後、冊数を増やす予定があります。開館時間は9時から20時(学びの部屋(自習スペース)は22時まで)になっています。
子供の利用を増やす取り組み
旧沖縄市立図書館(以下、旧図書館)の利用者は、母子や年配の方の利用が多くありました。新沖縄市立図書館では、中高生の利用が増えています。子供の利用を増やすための沖縄市立図書館の取り組みの一番大きな要因は、学びの広場(自習室)を整備したことが挙げられます。新しくきれいに整備された自習室には、毎日、学校の下校時間(15時)を境に利用者が増えてきます。その他、保育園への図書館出張や読み聞かせイベントの実施、地元小学校への図書館利用の提案など、地道な販促活動を行っています。また、夏休みに向けて自由研究や宿題の支援を行い、子供に対する図書館の利便性の向上から利用者数の向上を図る取り組みを検討中です。
このように、子供にとって図書館をなじみ深いものにすることで、図書館利用者のすそ野を広げる取り組みを強化しています。