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中心市街地活性化協議会支援センター

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まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくり事例

商店街と市民をつなぐ地元FM局(鹿児島県霧島市)3

地元ラジオ放送局や学校と連携する商店街ポイントカード事業

商店街ポイントカードを運営するのは協同組合情報タウンこくぶ(以下、情報タウンこくぶ)です。このポイントカードは6つの商店街から成る、こくぶ通り会連合会で使用することができます。情報タウンこくぶはFMきりしまや地域と連携を図り、商店街活性に寄与しています。以下にその取組を紹介します。

FMきりしまとの連携

情報タウンこくぶは、商店街のイベント情報や各商店の特売情報などを集約し、FMきりしまに提供します。商店街情報を流す番組(プラきりKoKeKoNNe!~こけこんね~)で商店街情報を流すことで、リスナーが商店街に足を運ぶきっかけを作っています。

また、情報タウンこくぶは、FMきりしまが番組内で放送する音楽CDを市民から収集しています。具体的には、消費者が情報タウンこくぶに音楽CDを提供した場合、CD1枚につき10ポイント得ることができるというものです。この取組からFMきりしまは8,000枚以上の音楽CDを得ることができ、リスナーからの楽曲リクエストにも応えやすくなりました。

学校との連携

このポイントカード事業にはPTA支援ポイント登録という地元の小中学校と連携した取組があります。これは、いわばポイントをベルマークのように使用できる仕組みです。具体的には、まず霧島市内の学校に通う生徒の保護者やその学校のOB・OGなどが、その学校の関係者であることをポイントカード情報に記録します。学校は、その学校に登録した消費者が得たポイント合計の10%を情報タウンこくぶを通して得ることができます。学校は、そのポイントで学校活動に必要なものを商店街で交換します。つまり、保護者などの消費活動が学校を通して子供に還元される仕組みになっています。とある学校は年間で20万ポイントを得ることが出来ました。このポイントの仕組みが、商店街での買い物の動機づけになっています。

こくぶ通り会連合会(消費者との繋がりの場)
こくぶ通り会連合会(消費者との繋がりの場)