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中心市街地活性化協議会支援センター

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まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくり事例

店舗開業前に顧客が出来たコミュニティカフェ(埼玉県越谷市)5

可能性が広がるCAFE803とIC803

CAFE803は、平成28年度経済産業省の地域・まちなか商業活性化支援事業を利用し、平成28年12月8日にオープンしました。現在(平成29年3月)はオープンして4ヶ月目になりますが、土日は平均で1日あたり110人の来店者、平日は90人となっており、最低70人、最高250人以上(平成29年2月末)です。

CAFE803の経営は井橋氏の会社である「有限会社 釘清」が行い、間借りする形で、越ヶ谷TMOがまちなか情報発信を行う「IC803」を運営しています。IC803は、店内に幅4メートルの黒板を街の情報黒板として情報発信に利用されています。大型黒板は、越ヶ谷TMOと市民ボランティアがイラストレーターとともに情報を月二回書き込み更新しています。

また、店内の至る所にTMO制作のまち歩きマップ「越ヶ谷巡さんぽMAP」(藤田とし子氏協力のもと作成)や、大型黒板に記載された内容を冊子化した「まるこ通信」が置いてあります。中心市街地の店舗や企業のパンフレットやイベントパンフレットを入れたラックを多く設置しています。これらのパンフレットは自由に持ち帰ることができます。

地域情報を伝えるIC803の黒板
地域情報を伝えるIC803の黒板

IC803には、あえて案内人などを置かず、そこにある情報をカフェのゆっくりした空間で交流のネタにしていただければ良いと考えています。今までで1日来客者数の最低数は70名ですから、月平均24日営業と考えると、少なくとも年間2万人近くが何らかの街なか情報に触れることになります。それを考えると十分効果が出てきそうです。

このようにCAFE803で、利用者の交流が促進されるなかで、利用者がCAFE803に可能性を感じ、その利用方法を提案する流れも出てきました。特にマルシェ利用者たちからは以下のような提案があり、実際に採用され行われています。

  • 子育て支援NPOの定例会議
  • 高齢者の趣味の打ち上げ会
  • 地区のクリスマス会
  • 定期編み物教室
  • 飲食店さんによる料理教室
  • カレンダーの使い方ワークショップ
  • 商店会の会議
  • 町内の会議 など