まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
地元の食と人の温かみで観光客を呼び込む! ~「食の観光施設ながら創業も促進する屋台村」のスキームとは~ (鹿児島市)4
組織・人材育成の視点から
屋台村では、店主を屋台村の村民とし村民会を形成します。具体的には、村長、副村長、総務、販促、各部の副部長をおき、さらに4班の各班長で構成されています。村民会を形成することで、屋台村店主が個々で動くのではなく、屋台村を挙げて運営できるようにします。
また、先述の通り屋台村では将来、市内で独立を果たす若手企業家の育成も重要なコンセプトとして位置付けています。そのため、経営者となるための知識や手法など実践を通して学べるようにしています。実践を通して学んだ顧客対応などのノウハウを村民会や連絡会などで情報交換し、それをまた実践に落とし込むことで経営に磨きをかけていきます。このような店舗同士の繋がりを強化する取組は、顧客に対して自店以外の店舗を紹介するという動きに発展し、顧客の屋台村回遊の促進にも繋がっています。
加えて、平成28年からは屋台村共有の教育マニュアルを作成し、アルバイトに至るまで従業員のスキルアップを図っています。今後はインバウンド客対応のため、外国語対応の接客教育も展開する予定です。
参考)かっごまふるさと屋台村の情報交換や学びの機会
- 3役班長連絡会…週に一回
- 全体朝礼…週に一回
- 販促会議…随時
- 村民会議…定例(月1回)。臨時に行うこともある。
- オーナー会議…定例(3か月に1回)
- 教育プロジェクト…マニュアルを作成し接客などのスキルアップを図る