本文へ

中心市街地活性化協議会支援センター

文字サイズ
まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくり事例

創業支援と遊休不動産の活用で中心市街地活性化を目指す (株式会社まちづくり三原)4

創業支援を通して生まれたまちの変化

平成28年度は、まちづくり三原で年間延べ255人の創業支援を行っていますが、このうち実際に開業につながったのは7件です。しかし、これまで紹介した「創業マルシェ」や「創業カフェ」などの創業支援策を、中心市街地で行うことでまちに活気ある雰囲気を創出しています。

例えば、創業マルシェの参加者の中には子育て中のお母さんも多いといいます。商店街に子供が楽しく集まっている様子は、賑わいのイメージにつながっています。また、「空き店舗・空き家見学ツアー」や「創業カフェ」では後述する山脇邸のある本町周辺にツアー参加者やカフェの参加者が大勢歩くことになり、地区の賑わいに一役買っています。

こうした雰囲気の改善から、創業マルシェの会場として借りた空き店舗に対して「家賃が安かったらここでお店をしたい」という声も挙がるようになりました。それまで出店の候補に挙がってこなかった駅前や商店街を、創業の候補地として意識するようになった様子がうかがえます。

一連の創業支援の取り組みから、昨年度には、駅前の空き店舗に惣菜店を出店した後、別の方が隣の空き店舗に出店するケースがみられました。一つの出店が通りのにぎわいを演出し他の空き店舗に入居者を誘発したのです。

このように三原市では徐々に創業支援の確かな手ごたえが感じられるようになっています。

参考)空き店舗ツアーの様子