- HOME
- まちづくり事例
- 協議会・まちづくり会社レポート(地域別)
- 手作りの基本計画で「どん底」から再生 !(株式会社楽市白河)
- 手作りの基本計画で「どん底」から再生 !(株式会社楽市白河)4
手作りの基本計画で「どん底」から再生 !(株式会社楽市白河)4
今後の取り組みについて
このような積極的な取り組みを行い、まちづくりを推進してきた結果、2019年を期限とする中心市街地活性化第二期基本計画の目標について早くも目処が立ち、今後は計画外を含めた取り組みを検討しています。まちの住民の高齢化が進むといった環境を踏まえ、今後どのような施策に取り組まれるのか注目されます。
取材を終えて
TMO時代の楽市白河の失敗からの再生に至るまでの過程は、基本計画策定といった一つ目標に向かうことで、市が一つにまとまった好事例といえます。それぞれの得意分野を活かすこと、責任権限の明確化を図ること、有意義なコミュニケーションを絶えず行い合意形成を図ること。いずれも昨今の成功企業や活躍する団体の事例に当てはまることです。日々、課題に挑み続ける楽市白河の取り組みからこれからも学んでいきたいと思います。
白河市の概要
区分 | 平成22年国勢調査 | 住民基本台帳(平成27年) |
---|---|---|
総数 | 63,531人 | 62,975人 |
男 | 31,330人 | 31,225人 |
女 | 32,201人 | 31,750人 |
世帯数 | 22,817世帯 | 23,137世帯 |
区分 | 産業別就業人口(割合) |
---|---|
第一次産業 | 2,050人(6.68%) |
第二次産業 | 11,301人(36.82%) |
第三次産業 | 16,307人(53.14%) |
分類不能 | 1,031人(3.36%) |
合計 | 30,689人(100%) |
市制施行年月日 | 平成17年11月7日(1市3村合併) |
---|---|
市長 | 鈴木和夫 |
市の花/木/鳥 | ウメ/アカマツ/ウグイス |
標高 | 360.50メートル |
市の面積 | 305.32平方キロメートル |
位置・地勢
白河市は那須連峰を望む福島県の南部中央に位置し、市の中心部から県都福島市まで約90キロメートル、東京都心までは約185キロメートルの距離にあります。市域は、東西に約30キロメートル、南北に約30キロメートルに広がり、総面積は305.32平方キロメートルとなっています。
市内には阿武隈川、社川、隅戸川をはじめとする多くの河川が縦横に流れ、これらの源流域には優良農地が広がり豊かな田園風景を形成しています。また、市の中心部では阿武隈川に沿って東西にコンパクトな市街地が広がっています。
交通面では、都心までを約90分で結ぶ東北新幹線をはじめ、東北自動車道、車で30分の距離にある福島空港などの高速交通体系に恵まれ、さらにはJR東北本線、幹線道路である国道4号、国道289号及び国道294号などにより首都圏とのアクセスや広域的な交通の利便性に富んでいます。
歴史・文化・自然遺産
白河市には、古代より歌枕として名高い「白河関跡」をはじめ、白河藩主松平定信が「士民共楽」の地として築造した日本最古の公園といわれる「南湖公園」、南北朝期に結城親朝によって築かれたのが始まりとされている「小峰城」、権太倉山の麓にある巨石で源義経が名づけたとされる「聖ヶ岩」、国内唯一の氷河期残存植物ともいわれる「ビャッコイ」の自生地、日本三大提灯まつりのひとつに数えられる「白河提灯まつり」など、豊かな自然や多くの歴史的・文化的遺産が現代へと受け継がれています。
都市環境
白河市は、奥州の三大関所のひとつとして古くから交通の要所として発展してきました。現在はみちのくの玄関口として、東北自動車道や東北新幹線などの高速交通体系に加え、首都圏に隣接する立地条件や、地盤が固く良質で豊富な水に恵まれるなどの地域特性を生かして、製造業を中心にさまざまな企業活動が展開されています。さらに平成21年8月に白河中央スマートインターチェンジが開通し高速道路へのアクセスが一層向上しており、産業集積等による地域の活性化が図られるとともに都市機能が高まっています。また、市立図書館や楽蔵などの施設が誕生し、賑わいのある中心市街地づくりが進められるとともに、郊外型の大規模ショッピングセンターが相次いで建設されるなど、衣・食・住が充実した暮らしやすい生活環境が形成されています。
取材日:平成29年4月14日