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『令和5年度 第15回 中部中心市街地活性化ネットワーク会議 in半田市』 レポート
令和5年8月24、25日に愛知県半田市で開催された『令和5年度 第15回 中部中心市街地活性化ネットワーク会議 in 半田市』をレポートします。新型コロナウイルスの感染拡大を鑑みて開催を自粛していたため、3年ぶりの開催となり、68名が参加されました。
中部地区中心市街地活性化ネットワーク会議(以下、ネットワーク会議)とは主に中部地区において中心市街地活性化に関わる中心市街地活性化協議会、まちづくり会社、行政、支援機関等関係者が一堂に会し、中心市街地活性化についての勉強や人脈形成を図る会議です。
中部中心市街地活性化ネットワーク会議in半田市 案内チラシ(1.23 MB) 別ウィンドウでpdfファイルを開きます
目次
講演 「ポストコロナ時代の中心市街地活性化 その意義・効果と必要なこと」
パネルディスカッション 「若者が戻りたくなる、参加したくなる中心市街地」
※各目次をクリックすると、それぞれの記事にジャンプします。
開会挨拶・半田市と半田市中心市街地の紹介
開会にあたり、ネットワーク会議会長のたじみDMOの小口英二氏及び、開催地である半田市を代表して半田市長の久世孝宏氏から挨拶がありました。続いてNPO法人半田市観光協会事務局長の榊原宏氏から半田市の紹介が、半田市中心市街地活性化市長特任顧問の伊藤大海氏から半田市中心市街地の紹介がありました。
講演 「ポストコロナ時代の中心市街地活性化 その意義・効果と必要なこと」
和歌山大学副学長・経済学部教授の足立基浩氏より「ポストコロナ時代の中心市街地活性化 その意義・効果と必要なこと」と題して講演がありました。ポストコロナで求められる中心市街地活性化の在り方、中心市街地再生の方向性について、海外や国内の事例を交えながらお話頂けました。
足立氏は内閣府地方創生推進事務局が開催する中心市街地活性化評価・推進委員会の委員に就任されており、その知見をふまえて、これからの中心市街地活性化法についても触れて頂けました。
なお、中心市街地活性化法は令和6年3月31日までの間に、平成26年4月改正後の施行の状況について検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずることが定められています(附則(平成二六年四月二五日法律第三〇号)の第二条)。
パネルディスカッション 「若者が戻りたくなる、参加したくなる中心市街地」
基調講演の講師を務めた足立氏が司会進行役となり、パネルディスカッションが行われました。パネリストは男性2名(30~40代、会社員と自営業)、女性2名(20代、市役所職員と大学生)の4名です。パネルディスカッションは、自己紹介のあと、①若者にとっての中心市街地活性化とは、②戻りたくなる・関わりたくなる中心市街地にするには、をテーマに活発な討議が行われました。
最後に足立氏が、まちづくりとは英語ではコミュニティプランニングと言い、コミュニティをつくることがまちづくりにつながり、市民の誇りになると総括しました。
半田市中心市街地のまち歩き
ネットワーク会議参加者を4つの班に分けて、半田市中心市街地で街歩きを実施しました。班を引率するNPO法人半田市観光協会の職員から中心市街地の魅力や課題の説明を受けながら、中心市街地活性化への理解を深めました。
半田市の中心市街地活性化における課題は、事例として別稿でもご紹介しています。
交流会(自由参加)
1日目の終わりに、事前に希望していた参加者で交流会を開催しました。提供された軽食と飲み物は、地元の飲食店等に依頼してNPO法人半田市観光協会が準備しました。参加メンバーは半田市ゆかりの食事を楽しみながら活発な情報交換を行いました。
グループワーク1 「これまでの中活・これからの中活」
2日目はネットワーク会議参加者を5つのグループに分けて、2回のグループワークを実施しました。1回目は「これまでの中活・これからの中活」というテーマです。各グループは従来の中心市街地活性化を振り返りながら、今後の中心市街地活性化の在り方を議論し、1枚の模造紙にまとめた内容を全体発表しました。
グループワーク2 「妄想提案Aエリア」
2回目のグループワークは「妄想提案Aエリア」というテーマです。ネットワーク会議開催地である半田市の理想的な中心市街地の在り方について各グループで議論しました。1日目にまち歩きをした成果もあり、各グループとも円滑にまちの理想像が話し会われました。
支援制度や事例の紹介
グループワーク終了後に、中部経済産業局の産業部 流通・サービス産業課長の本多展浩氏より、経済産業省の「令和6年度に向けた商店街・中心市街地活性化施策の方向性」が紹介されました。
続いて、中部地方整備局の建政部 都市整備課長の後藤直紀氏より、国土交通省の「
居心地が良く歩きたくなるまちなかづくり 別ウィンドウで開きます
と題した支援制度が紹介されました。
最後に中小機構の高度化事業部 まちづくり推進室 室長代理の志田竜彦氏より、中小機構の
中心市街地活性化支援 別ウィンドウで開きます
」事業が紹介されました。
閉会の言葉
ネットワーク会議の幹事を務めた一般社団法人TCCM(豊田市)常任顧問の杉本恭一氏から閉会の挨拶がありました。杉本氏から3年ぶりに無事ネットワーク会議を開催できたことへの感謝の言葉が述べられました。また、今回からネットワーク会議で参加費を徴収する受益者負担方式(前回までは参加費無料でした)に変更したことにより、補助金等に頼らない新たなネットワーク会議の在り方を見出すことができたことにも触れ、ネットワーク会議を締めくくりました。