(第2回)エリアマネジメントに向けた取り組み(福島県白河市)
まちづくりプレイヤーが活躍できるプラットフォーム確立
~土台となる形と機能づくり/リーディング事業の実施~
白河市における中心市街地内でさらにエリアを絞り込んだ白河市版「エリアマネジメント」に向けた取り組みについて、3回に分けてご紹介しています。
第1回目:エリアマネジメントに向けた取り組みのきっかけ、白河市の中活における課題等について
第2回目:「エリアの魅力と発掘」「可能性の発見」を狙いとして、地域の人やまちづくりに興味のある学生等が参加するフィールドワーク実施
第3回目:「妄想地図」を作成するワークショップ実施、今後の展開について
第1回目より
白河市版「エリアマネジメント」に向けた取り組みとして、調査を行った結果、エリアにおけるニーズや課題のほか、当エリアに一定の関心を持つ層やプレイヤーとしての可能性がありそうだということがわかりました。
そこで、より具体的な「エリアの魅力と発掘」「可能性の発見」をねらうとともに、まちづくりにとって課題である「仲間づくり」も視野に入れながら地域の人やまちづくりに興味のある学生等に声掛けをしたフィールドワークを実施しました。
第2回目の今回は、実施したフィールドワークについて、写真と動画でご紹介します。
フィールドワーク(まち歩き)
参加者はプロジェクト関係者だけではなくまちづくりに関心のある大学生、市役所に入職したばかりの職員など。本町・北裏だけではなく周辺にあるコンテンツも含めて、まちづくり会社スタッフのガイドのもと、まち歩きを実施しました。
歩きながら各自気になったポイントや気に入った写真を撮影し、事前に事務局が準備した専用掲示板に投稿してもらうなど、情報収集と共有がそのまま情報発信になるよう工夫しました。
当日のまち歩き風景(動画紹介)
※フィールドワークの密着取材を行いました。
当日のまち歩きの風景や訪問場所の紹介として、ダイジェスト版の動画を掲載しています。
(一部画面が揺れる場面がございますので、御注意ください)
◆動画紹介① ガイダンス編
◆動画紹介② 酒蔵編
◆動画紹介③ 本町・北裏編
参加者の様子
当日はあいにくの雨天でしたが、20名近い参加者が、ガイドの説明を聞きながらまちを歩きました。
フィールドワークの振り返り
まち歩きの後、「マイタウン白河」に戻り、本日の振り返りを行いました。
(参加者の声)振り返りミーティングより 一部抜粋
・ガイドの説明を聞きながら、実際に歩いてみて、「こんなところがあったんだ」と思ったところがたくさんありました。
・空き物件のままになっているので、本町・北裏エリアは活気的なイメージがない。小さいイベントから裏小路の賑わいつくりを始めていき、
人が増えていけば、表通りもにぎわっていくと思いました。
・料亭跡の建物は風情があって良かったです。ここをリノベーションしたら面白いと思いました。
フィールドワークの成果
まち歩きの結果、本町・北裏エリアの新たな魅力の発見があったようです。また、自分の足でまちを歩くことで、まちの現状やよさ、課題についてより身近に感じ、具体的イメージに結び付いたのではないでしょうか。
見学先の造り酒屋では、仕込み用の樽や空間が使われていないことを知り、それらを活用したアイデアも出されました。また、フィールドワーク参加者のうち、リノベーションに興味を持ち、実際に他地域で物件を探しているという「若い担い手」もまた、「このエリアで実現できるのでは?」と関心を深めました。その結果、大学生など若いプレイヤーたちも、当エリアでのリノベーション事業を考えていくことになり、今後の展開の小さな一歩を踏み出す形となりました。
フィールドワークで得た印象や構想を、次の週のワークショップで発散し、「可視化」していくことにしました。
ワークショップのテーマは、本町・北裏エリアをどんなエリアにしたいか、どんなエリアなら楽しいか等アイデアを発散させる『妄想地図』つくりです。
(次回、第3回に続く)