まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくりノウハウの蓄積を図るには(北海道稚内市)
- 課題
- 市街地の拡大への対応
- 市街地と港町の一体感のある中心市街地の形成
- 取り組みと効果
- 「まちの造り」を分析・理解し、まちに必要とされることを徹底的に研究
- 一体感のある中心市街地形成の為に、地域交流と賑わいの拠点となる駅前再開発を実施
- 整備した地域交流と賑わいの拠点の入込数が継続的に増加
稚内市は南北に広がる形状であり、その中心市街地は、JR稚内駅をはじめ、バスターミナル、フェリーターミナルなどが近接しており、さらに金融機関、市役所、市立病院などの都市機能も充実しています。
しかし、近年は、中心市街地の南に位置するJR南稚内駅付近に生活・経済の中心がシフトしています。地価の安さにより市街地が南地区へと拡散し、結果、郊外型ショッピングセンターも呼び込んでしまったのです。
その解決の為、平成21年度から平成25年度まで実施された稚内市中心市街地活性化基本計画は、歩行者通行量、年間主要施設入込数、定住人口の目標3項目の内、2項目を達成し終了となりました。中心市街地活性化基本計画終了後も、まちの課題に対し対策を講じ続けています。
中心市街地活性化基本計画目標の達成状況や、その後の継続したまちづくりへの対応には粘り強さが感じられます。その取り組みについて、まちづくりのキーマンである株式会社まちづくり稚内(以下、まちづくり稚内)常務取締役・吉川利明氏(以下、吉川氏)にお話を伺いました。