中心市街地活性化×社会課題解決〜富山県高岡市 高岡市中心市街地活性化協議会03
空き家を利用した交流施設の運営
高岡市内の空き家活用事例は他にもあります。
国の重要伝統的建造物軍保存地区に選定されている山町筋の通りに面する、老舗の卸商店舗跡地が空き店舗になりました。そこでまちづくり会社・末広開発株式会社及び高岡市中心市街地活性化協議会では、山町筋の利活用実態調査を検討するとともに、空き店舗の再生を実施することとなりました。
土蔵造り2棟、蔵5棟を所有する歴史的建造物を活用するために民間会社と連携して土地建物を取得、(民間会社が土地取得、末広開発が建物を取得)、屋根や外装の補修を実施し集客施設として新しい価値の創造を図るための整備を施しました。
この新たな交流施設をイベントなどで積極的に活用するための運営組織として、平成28年8月に株式会社町衆高岡を設立しました。出資者は山町筋で営業している企業や、山町筋のまちづくりに関心のある個人・団体などが参画し、資本金2,000千円でスタートしました。末広開発株式会社も600千円出資しています。
5棟ある蔵に店舗を誘致し、現在ではラーメン店、昆布締め&クラフト・リカー、ヨガ&マッサージ、ペレットストーブ制作・販売、カフェ・ソフトクリーム、コミュニティスペース・美容・雑貨、美術銅器着色・企画販売などの企業が入居しています。(平成29年11月時点、予定含む)
まちの概要
高岡市は、慶長14年(1609年)、加賀藩二代藩主、前田利長より高岡城の城下町として開かれました。富山県の北西部に位置し、平成17年11月1日に旧高岡市、旧福岡町が合併し、現在の高岡市が誕生しました。
【面積】209.57平方キロメートル(東西約24.5キロメートル、南北約19.2キロメートル)
【人口】173,174人(平成29年12月末)
【産業】高岡銅器や高岡漆器などの伝統産業の他、鋳物加工などが盛んである。
取材日:2017年11月16日