本文へ

中心市街地活性化協議会支援センター

文字サイズ
まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくり事例
  • HOME
  • まちづくり事例
  • 新たな拠点がコミュニティを作り出し、まちに新たな人の流れを作る! (第2回)(沖縄市)6

新たな拠点がコミュニティを作り出し、まちに新たな人の流れを作る! (第2回)(沖縄市)6

学びを実践につなげるスタートアップ・カフェ・コザ

スタートアップ・カフェ・コザでは、IT技術を中心に講座を設けています。この講座の受講生は単に知識を学ぶだけでなく、OJTを通して実際に業務を受注し納品することができます。成果物を作ることで受講生は現場を生で体験できるだけでなく、自信にもつなげています。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」ことを講座では意識しているといいます。

これらの取り組みは受講生同士のつながりも意識して行われます。受講生が互いに教えあうことで知識を深めることにつながるからです。先輩の受講生が後輩に指導することを通して後輩の悩みが解決されるといった心理面でのメリットもあるそうです。また、様々な分野で創業を目指す受講生たちが共通の講座を通して意見交換をすることで新たな視点を持つことにもつなげています。一つの課題や考えにみんなで集まってワイワイ意見交換をする環境がスタートアップ・カフェ・コザにはあります。単に個々が創業するという形でなく、コミュニティベースでイノベーションが図られているのです。

参考)黙々と業務に打ち込む受講生
参考)黙々と業務に打ち込む受講生

スタートアップ・カフェ・コザの成果

スタートアップ・カフェ・コザのこれらの取り組みがSNS上で話題となり、外国人の利用が見られるようになるなど認知度が高まっています。また、主婦やシングルマザーの方がIT技術を活用して家で子育てをしながら収入を得るなどの動きもみられるようになりました。さらに、元受講生がスタートアップ・カフェ・コザの考えや活動に共感しスタッフとなり受講生の助けとなる方も出てくるほどです。

スタートアップ・カフェ・コザは、今後もコザの文化や技術的なこととコミュニティ活動から生まれるシナジー効果から新しい視点やノウハウを蓄積し創業支援に活かしていくことが期待されます。

参考)左:スタートアップ・カフェ・コザ開設から携わる若林理恵子氏 右:元受講生からスタッフとして活躍する祷幸恵氏
参考)左:スタートアップ・カフェ・コザ開設から携わる若林理恵子氏
右:元受講生からスタッフとして活躍する祷幸恵氏