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中心市街地活性化協議会支援センター

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まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント

まちづくり事例

全国中心市街地活性化まちづくり連絡会議第19回勉強会4

都市・地域総合交通戦略

高柳氏から説明があった、コンパクト+ネットワークをキーワードとした、「対流促進型国土の形成」実現のために公共交通がどうあるべきか説明がありました。都市のコンパクト+ネットワークの実現のために公共交通は不可欠です。しかし、公共交通の現状は、利用者が減少により経営悪化し、サービス水準の低下を招く、負のスパイラルに陥っています。そこで公共交通沿線に居住を誘導し、コンパクト+ネットワークを実現し、持続安定的な公共交通事業の確立や都市の持続可能性を確保していきます。またコンパクトシティ下で公共交通を効率的に運用するには、徒歩、自転車、自動車、公共交通の適正分担を図り、都市・地域の魅力ある将来像と安全で円滑な交通を実現するために、総合的な都市交通戦略の作成が必要になります。そのためには、地方公共団体を中心として、関係機関・団体などが目標を共有し、一丸となって取り組むことが必要になります。具体的には、地方公共団体や交通事業者、警察、道路管理者、地元団体などで協議会などを構成し、都市の将来像の実現のため、公共交通をハード面、ソフト面を一つの施策のパッケージとして利用環境の整備を行うことになります。

公共交通施策パッケージの例

ハード面
  • LRT、バスなどの公共交通の導入
  • 交通結接点整備
  • 歩行者、自転車環境整備
  • 駐輪場、駐車場整備
  • 交差点改良
  • 駅と一体となった市街地再開発事業
ソフト面
  • 歩行者・自転車・自動車・公共交通の適正利用のための啓発活動
  • バス路線再編による利便性確保と効率的運営
  • まちなか・公共交通沿線への居住推進、病院等への都市機能誘導

公共交通の導入

公共交通の導入にあたっては、多様な交通ニーズに応えるために、都市の規模や将来の旅客需要を考慮して、最適な交通システムを導入することが重要です。そこで、モノレール、LRT、BRTの特徴と効果、さらに交通結接点の説明がありました。

駐車場施策

自動車保有台数と駐車場台数の関係は、駐車場台数は増えているものの、自動車保有台数は横ばいとなっています。それにも拘わらず、瞬間路上駐車台数も横ばいになっています。以上から、今後の駐車場政策の方向性は、「量」的整備ではなく、「質」的整備になります。特にコンパクトシティにおける駐車場政策は、駐車場マネジメント(配置適正化)が必要になります。具体的には、「都市の周縁部(フリンジ)への集約化、まちなか路上駐車上の適正配置」を行いながら、「公共交通の利用環境の充実、自転車や歩行者環境の整備」をすることで、健康に歩いて暮らせるまちづくりを実現や街並みの連続性の確保、賑わいや都市魅力の創出を図るものです。