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中心市街地活性化協議会支援センター

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【緊急企画】まちづくりwebミーティング報告 「いま、まち会社等が地域にどう役に立つのか?~いま、できる飲食店支援・積極的な支援とリスク対応~」

【緊急企画】まちづくりwebミーティング報告
コロナ禍にあって、コミュニケーションの仕方や経済活動など、今まで通りには行かない
まちづくり施策。このような状況下、中小機構ではまちづくり会社同士の横の連携を強化し、対応策のヒントを模索していく取り組みの一環として「まちづくりwebセミナー」を開催しています。今回は第1回目として行われた「いま、まち会社等が地域にどう役に立つのか?~いま、できる飲食店支援・積極的な支援とリスク対応~」と題したディスカッションの報告をさせていただきます。
 また、今後もまちづくり支援の新しい形として「まちづくりwebセミナー」を積極的に行っていく予定ですので、新しい交流の形として皆様方にもご参加いただければと思います。

(セミナーの様子)
(セミナーの様子)

「いま、まち会社等が地域にどう役に立つのか?~いま、できる飲食店支援・積極的な支援とリスク対応~」実施概要
実施日時:2020年5月22日16:00~17:40

実施の狙い:新型コロナウイルスの影響により、大きな影響を受けている飲食店が工夫を凝らしてテイクアウトやデリバリーサービスを展開する事例も多くなってきています。地元飲食店と協力しながら生き残り策を展開する地域キーマンをパネラーとして、現在の対応策と今後の展望についてヒントを語っていただきます。

主催:守山市中心市街地活性化協議会、独)中小企業基盤整備機構

パネラー
まちとひと 感動のデザイン研究所 代表  藤田 とし子氏(千葉県柏市)
伊丹市都市活力部   参事  綾野 昌幸氏(兵庫県伊丹市)
伊丹まち未来株式会社  事務局主査 内田 悦子氏(兵庫県伊丹市)
株式会社みらいもりやま21  GM  石上 僚氏(滋賀県守山市)

コーディネーター
独)中小企業基盤整備機構 中心市街地活性化 サポートアドバイザー
長坂 泰之/久保 森住光





1.千葉県柏市の取組として、藤田氏より説明がありました。
 

千葉県柏市の取り組み
千葉県柏市の取り組みについて図表

 ・飲食店のチケットを前売りで買うクラウドファンディング(あすチケ柏!)について

あすチケ柏! 別ウィンドウで開きます

 経営者の一人からの発案、飲食店経営者が中心となって実行委員が出来上がりました。Facebookで活動を展開し、そこで知った飲食店以外の方、市役所、かしわインフォメーションセンターが協力し合い、食券の前売りと寄付を募るクラウドファンディングを実施。47百万円もの支援をいただいたとのことです。参画する飲食店も258店舗と、一大ムーブメントとなり、(ウチめし柏)や(#柏エール飯)との相乗効果もあり、飲食店を盛り上げています。

 

 ・テイクアウト弁当の宅配サービス支援(ウチめし柏)について

ウチめし柏 別ウィンドウで開きます

 通常通りの営業が難しいと考えた飲食店有志が実行委員会を結成、市役所、商工会議所に協力いただきながらデリバリーサイトを立ち上げ、注文を受け付けるシステムとして活用しています。

 

 ・ハッシュタグでSNSに投稿を促進、飲食店を盛り上げる(#柏エール飯)について 

#柏エール飯 別ウィンドウで開きます

 柏市観光協会が旗振りで、テイクアウトのお弁当を写真に撮ってSNSにアップ、広報を目的とした活動推進。

 

 ・機運醸成を目的とした啓蒙活動

SMILE for Tomorrow 別ウィンドウで開きます

コロナ後に外に出て気軽に会話を交わせるようにしてもらいたい、などまち全体の「気運の醸成」を目的とした活動をかしわインフォメーションセンターが中心となって行っている。店舗にシールを張ることで繋がりができ前向きになってもらうなどのコミュニティツールになっています。


実施する上での留意点
・チケット(食券)の郵送について
柏市では金額によって使い分けています。(3万円までは特定記録、3~5万円は簡易書留、5~10万円は一般書留、10万以上はその金額に応じて保証を付けた郵便で対応しています。

資金繰りについて
・クラウドファンディングは目標達成時に協力者データが開示されるため、事務作業がその分遅れてしまいます。また集まった金額の振込に1か月以上かかるなど資金繰りを考えておかなければなりません。事前に運営会社に確認し計画をしておく必要があり、柏市では早期振込手数料(金額の5%相当)を活用しました。





2.兵庫県伊丹市の取組について綾野氏、内田氏から説明がありました。

兵庫県伊丹市の取り組み
兵庫県伊丹市の取り組みについての図表

・行政がデリバリーサイト立ち上げや配達費用の負担などを行うテイクアウトデリバリープロジェクト(おうちで伊丹のお店ごはん)について

おうちで伊丹のお店ごはん 別ウィンドウで開きます

 
テイクアウトやデリバリーを行う飲食店が増えてきている中、飲食店経営者らの声もあり、情報の一元化の必要性を感じ、伊丹市役所から伊丹まち未来株式会社へ情報共有発信を目的としたホームページの作成を依頼し、WEB情報サイト「おうちで伊丹のお店ごはん」を開設しました。その後も伊丹市役所では急遽予算取りを行い様々な施策を検討実施しました。留意すべき点として、テイクアウトやデリバリーを行いたい飲食店の支援になることと、今現在にとどまらず長期的な取り組みとすることとのことです。また、費用や人の関係でデリバリーを行いたくても行えないお店も多くある中、伊丹商店連合会会長と市で繰り返し議論を重ねた結果として、2020年6月までデリバリーに係る費用を行政が負担する、ということとし伊丹独自のデリバリーサービス「ITAMI DELI」をスタートしました。
具体的には、配送に係る手数料、配送料の負担(配送員の採用)、発注システムの構築、配送機器(電動自転車7台など)などを行政負担としました。配達員に関してはコロナ禍で職を失った方々を採用しています。
 伊丹独自のデリバリーシステムは、マスコミからも注目され、NHKニュースでも取り組み内容や参加店舗のインタビューが放送されました。
これら施策を行った結果、1日70件程の配送実績があがっているとのことです。
また6月からは飲食店で使用できるクーポン券(100円×5枚)を印刷したチラシを配布することも決定しています。
長年行っている伊丹まちなかバルでコミュニケーションがとれていることもスムーズに行えている要因で、SNSで拡散いただくなど、一体感が醸成されています。
今後については、デリバリーの継続を踏まえた飲食店など個店支援、ウォーカブルを推進し3密を避けたイベントの実施、社会のシステムが変化することをにらんだ強固なコミュニティの確立を考えていきます。

 

実施する上での留意点
国や市のさまざま施策を伝達する仕組みについて
ひとりで行っている経営者など、施策を理解できない方も多く施策をわかりやすく伝える術を工夫しています。伊丹まちなかバルのメーリングリストを活用することや、場合によっては直接伺って説明することも行っています。




3.滋賀県守山市の取組について石上氏より説明がありました。

滋賀県守山市の取り組み
滋賀県守山市の取り組みについての図表

・コロナ禍による営業自粛で苦戦する市内飲食店への寄付を募る(みらチケ守山)の取組について

みらチケ守山 別ウィンドウで開きます

 

 ㈱みらいもりやま21では、他地域の事例を参考に、独自の支援策を模索していました。様々なまちづくり関係者に相談しながら、最終的に柏市の「あすチケ」をモデルに飲食店の食券を購入する「みらチケ」というファンディングを実施することとなりました。
 中止が決まった夏祭り実行委員会が中心となり地元のまちづくり団体や法人会などで実行委員会を結成、株式会社みらいもりやま21は事務局として参画しています。
特長的なのはアナログであること。祭りなど、今まで有志の方に振込・持ち込み形式で寄付を募っていた経験があるため今回も同様とするなど、自分たちに合ったやり方で実施しており、目標200万円に対し、450万円(225%)の寄付を調達しているとのことです。
また、地元の民間タクシー会社がお助けタクシー(もともと介護のお手伝いをワンメーター料金で支援することを行っていた)として飲食店のデリバリーに協力していることも特長的な取り組みです。

 

 各地での支援策説明、質疑応答のあと、今まで取り組んできた中での反省課題を挙げていただき、最後はこれまで語っていただいた飲食店支援策について、街なかの空間を利用する方策などについても話し合われました。
100分間という限られた中でのディスカッションであったため語りつくせぬことも多々あったかと思いますが、今できるまちづくり支援、そしてまちづくりにかける熱い想いを共有できる時間であったと思います。