伝統文化を活かした人と人をつなぐ「勝部自治会火まつり交流館」の取組(滋賀県守山市)5
2.今後の課題
「勝部自治会火まつり交流館」は、オープン後半年が経過しましたが、カフェ・レストラン事業、貸館事業と順調なスタートを切っています。今後、ショップスペースや展示スペースの有効活用などを検討し、採算性の更なる向上を目指す上で、勝部自治会と株式会社みらいもりやま21の連携による一層の体制作りによるコミュニティビジネス創造が必要となってきます。
3.終わりに
「勝部自治会火まつり交流館」では、伝統文化を活かして、地域住民のみならず幅広く来訪者を受け入れて、3世代(祖父母、父母、子)が集い交流できる空間づくりに向けて、自治会とまちづくり会社が連携してコミュニティビジネスに取り組んでいます。今後、日本全国の中心市街地活性化の新たなモデルとしての展開が期待されています。
4.まちの概要
守山市は、滋賀県の南部、琵琶湖の東南部に位置し、南西は草津市、南東は栗東市、北東は野洲市に接した都市です。京都市中心部とは約20キロメートル、大阪市中心部とは約60キロメートルといった利便性の高い位置にあります。市域は、野洲川によって形成された沖積平野に位置し滋賀県の面積の1.1%です。気候は温暖であり、年間降水量は県内では少ない方に位置します。古くから中山道が通過していたことから、交通の要衝として発展し、織田信長が市内金森に楽市楽座を許したほか、江戸時代寛政年間には中山道守山宿に制礼が与えられ、宿駅を中心に栄えてきました。今では、湖南地域の中核都市としての役割とともに、京都・大阪のベッドタウンとしての性格を有しています。
現在守山市は、各地域の地域資源を活用した市域全体の活性化に取り組む「守山まるごと活性化プラン」を策定し、北部の琵琶湖沿岸地域や中心市街地近辺の市民運動公園・市民ホール、伊勢遺跡などの人の集まるスポットで活性化を図る一方で、それら各地域の核と中心市街地との連携を高める仕組みづくりに取り組むことによって、より効果的に活性化の実現を図っていくことを目指しています。
参考リンク) 守山市中心市街地活性化基本計画(PDF) 別ウィンドウでpdfファイルを開きます
- 地域:
- 滋賀県守山市
- 人口:
- 約82,000人(中心市街地人口約13,000人)
- 分類:
- 「交流施設」「コミュニティビジネス」
- 協議会:
- 守山市中心市街地活性化協議会
- 事業名:
- 勝部火まつり交流館整備事業
- 支援策:
- 地域・まちなか商業活性化支援事業費補助金(中心市街地再興戦略事業)
- 実施主体:
- 認可地縁団体 勝部自治会
作成日:平成29年10月3日