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中心市街地活性化協議会支援センター

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まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくり事例

富山市エコリンク事業

ポイント

  • 樹脂製スケートリンク
  • 子どもが賑わう中心市街地
場所:
富山市総曲輪(グランドプラザ)
分類:
【イベント】 【環境・エコ】
人口:
41.8万人
協議会:
あり
実施主体:
(株)まちづくりとやま
参考URL:

http://www.tmo-toyama.com/ecorink/ 別ウィンドウで開きます


まちの概要

規模・人口

 富山市は、富山県の県都で平成8年に中核市に指定され、平成17年4月には、富山市、大沢野町、大山町、八尾町、婦中町、山田村、細入村が合併し、新しい「富山市」として新たに歩みはじめています。(人口417,776人(住民基本台帳人口 平成22年11月末現在))

交通アクセスなど

 主要道路として北陸自動車道(富山IC)、国道8号、41号が走り、鉄道では北陸本線、高山本線、富山地方鉄道(路面電車含む)、富山ライトレールが富山駅で結節し、富山県内の交通の要衝として栄えて来ました。また、北陸新幹線の開通を平成26年に予定しており、新たな展開が期待されています。

まちの現状

 富山市は人口の減少や少子高齢化社会、財政問題等を考慮し、市街地の拡大に歯止めをかけ、選択と集中の行政サービスを行う「コンパクトなまちづくり」を全国に先駆けて導入し、進めてきているところです。 この「コンパクトなまちづくり」は、平成19年2月に第一号認定された、富山市中心市街地活性化基本計画にも反映されており、中心市街地の賑わい拠点の創出(総曲輪フェリオ、グランドプラザ、賑わい横丁等)や公共交通の整備(ポートラム、セントラム、おでかけバス等)を行っています。 特に路面電車環状線化事業(セントラム)は、行政が軌道の整備・保有、民間が運営を行う上下分離方式による事業です。回遊性を強化する中心市街地活性化の中心的事業の一つであり、全国からも注目を浴びている事業です。

活性化の取り組み

街中でスケート

エコリンク

  このスケートリンクは、氷上のリンクではなく、特殊プラスチックのプレート(約80枚)を敷き詰めたもので、その名も「エコリンク」。スケート靴で楽しむことができますが、滑る感覚はアイススケートと言うより、インラインスケートの感覚に似ているようで、転んだって濡れることがありません。

エコリンク事業

 エコリンク事業は、今年で3回目になり、平成22年12月11日から平成23年1月10日の期間、土日祝日正月も無休でやっていました。場所は富山市のまちなか、総曲輪フェリオ隣の「グランドプラザ」です。スケート靴はもちろん、ヘルメットやレッグガードも貸してくれます。

実施主体
株式会社まちづくりとやま
事業内容
面積 300㎡(30m×10m)
営業時間 平日13:00~20:00 休日及び冬休み期間10:00~20:00
入場料 大人500円、学生(中・高・大)300円、小学生以下100円

 また、エコリンクは通常のアイスリンクと違って、冷却装置や氷整備設備、電気代が必要ないので、運営費的には一般のスケート場の10%程度しか、かかっていないそうです。

日本最大級のツリー型イルミネーション

イルミネーションツリー

  エコリンクと共に、この季節この場所の定番となってきたのが、イルミネーション。高さ約15m、直径約8mの巨大クリスマスツリー。LED電球の数はなんと20,000個にもなるといいます。

 日が落ちて当たりが暗くなると、20,000個のLEDが青く、白く輝きだします。頭上にイルミネーションを見ながら、恋人同士でスケート、といった素敵な楽しみ方もいいですね。

 (平成22年はエコリンクの営業開始を前に、賑わい創出を目的に11月24日から点灯しています。)

取り組みの効果

 今回で3回目のエコリンク事業。過去の実績はどうでしょうか。目的どおり子どもたちや若者を街に呼び込み、賑わいを創出できたのでしょうか?

平成20年度
期間12/6~12/28 23日間
来場者数 17,464人 小学生以下52.5%
平成21年度
期間2009/12/2~2010/1/15 45日間
来場者数 18,376人 小学生以下61.1%

 1回目は17,464人(758人/日)、2回目は18,376人(408人/日)の来場者がありました。一日1,000人を超える日もありました。この数はスケートをした人たちの数ですから、実際は外で見ているお父さん、お母さんもここに来ています。

 2回目からは年を越えても冬休み期間中は子どもたちに楽しんで欲しいと、期間を延長しており、1回目より2回目の方が小学生以下の割合が10ポイント近く高くなっています。子どもたちの冬の遊びとして「街なかへ行ってスケートをする」、ということが定着されてきており、リピーターも増えてきているようです。

関係者の声 まちの声

エコリンク

 エコリンク事業では、多くの企業や中心商店街の商業者から協賛を得ることができ、中心市街地の活性化に対して今まで以上に一体感が感じられるようになったそうです。

 平成22年は12月11日からエコリンクが始まりました。きっと多くの子どもたちが楽しみにしていたことでしょう。子どもたちにとって富山の中心市街地は、また来たくなる魅力あふれる楽しい街として、思い出に残ることでしょう。