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中心市街地活性化協議会支援センター

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まちづくり事例

宇都宮での暮らしを提案するアンテナショップ「宮カフェ」

ポイント

  • 宇都宮市の中心部、北関東を代表する商店街オリオン通りに情報発信拠点をオープン。
  • 宇都宮市の農産物の産直販売や歴史・文化を紹介し、その良さ・すばらしさを市民に発信。
場所:
栃木県宇都宮市
分類:
【情報発信】
人口:
51万人
協議会:
あり
実施主体:
宇都宮商工会議所
参考URL:

http://www.u-cci.or.jp/miyacafe/ 別ウィンドウで開きます


宮カフェ

まちの概要

規模・人口

 宇都宮市は栃木県のほぼ中部、関東平野の北端に位置し、東京から約105km北にあります。二荒山神社の門前町や宇都宮城の城下町として栄え、北関東唯一の50万都市です。
 「宮カフェ」のあるオリオン通り商店街は、二荒山神社や文化・交流施設が立地する中央大通りの南側、宇都宮市中心市街地エリアの中心に位置する県内最大の商店街です。

交通など

 オリオン通りは、JR宇都宮駅西口から路線バスで5分、東武鉄道東武宇都宮駅北に隣接し、中央大通りを通る路線バスのほか、まちなか周遊バス「きぶな」も商店街前まで運行しています。

現状

 東武宇都宮駅東口から東のバンバ通りに至る約500mのアーケードが伸びており、オリオン通り商店街とオリオン通り曲師町商店街が軒を連ねています。アーケードの東の端にはパルコ、ラパーク長崎屋、西の端には東武宇都宮百貨店が位置し、地域の集客力を支えています。
 土日は多くの買い物客で賑わうなど県内の商業の中心地としての地位に変わりはありませんが、近年は、中心部にあった大型店の郊外移転や、ロードサイド店の台頭によって往時ほど賑やかさがなくなってきています。

事業内容・目的

 宇都宮市は、「宇都宮らしさ」を市内外に発信し、市民には宇都宮に対する誇りや愛着を、市外の方には憧れをもってもらうことで、宇都宮が100年先も誇れるまちとなることを目指す「地域ブランド戦略プロジェクト」を実施しています。
 その一環として市と商工会議所が共同でアンテナショップを企画し、「宇都宮ならではの暮らし方」を提案・発信する拠点として、平成21年11月7日オリオン通り内の空き店舗に「宮カフェ」を設置しました。

具体的な方法

 「宮カフェ」は商工会議所が事業主体となり、国(「中小商業活力向上事業」)・市からの補助により運営しています。1階「@miya」では産直野菜、農畜産物加工品、弁当・惣菜、菓子の販売を行うほか、宇都宮プロスポーツ応援グッズの展示・販売、歴史や文化の紹介コーナーがあります。
 2階「プチプレリ」はカクテル、ジャズ、地産地消をテーマにしたレストランで、ランチはメインにビュッフェが付いて1,480円(税込)、ディナーは90分飲み放題&前菜食べ放題を1,980円(税込)で提供しています。
 今後は、ジャズミュージシャン渡辺貞夫を生んだジャズのまちらしく、定期的に音楽の演奏を行うことを検討しているほか、サテライトエリアではものづくり体験室や伝統工芸品等の展示、栃木県のスポーツチームや観光、イベントのPR発信の場としての利用も期待されています。

取り組みの効果

 オープン前、購買者数目標を平成23年度までに月6,500人とすることとしていましたが、平成22年3月までの平均で月9,900人に達しました。また、来店者数は1日の平均で平日は約620名、土日は約1,060名にのぼります。カフェの認知度は高く、22年1月に行った街頭インタビューでも認知度が55%を超え、そのうち41%の人がすでに利用していると答えました。オリオン通りの新たな集客スポットになったことは、間違いありません。

今後の課題

 今後は、宮カフェへの来店者をいかに商店街全体への訪問者増と売上増につなげるかがカギとなります。また、隣接する「オリオン市民広場」でのイベントと連携することでエリア全体の活性化を目指します。
現在は商工会議所が事業主体となっていますが、今後ビジネスモデルとして事業成立性の確立の目途が立ち次第、NPOなどに事業運営を委託していく予定です。

まちの声

 来店客からは、「地元の野菜が魅力」「お菓子がおいしい」「明るくぷらっと入れる」「おしゃれ」「今までの宇都宮になかった」といった上々の評判が聞かれる一方、「品揃えが少ない」「高いイメージ」といった声もあり、今後一層の品揃えの充実を図ることを目指しています。