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中心市街地活性化協議会支援センター

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まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくり事例

大津市中心市街地活性化協議会

取り組みのポイント

総会の下に大津市協議会独自の「プロジェクト会議」を設け、基本計画の個別事業の円滑な実施を強力に支援している。
中心市街地の活性化に主体的に取組んでいる市民団体や企業と積極的に協力し、協議会活動の活発化につなげている
まちづくり会社を設立して専従職員を配し、事務局強化を図っている。

1.協議会の概要

琵琶湖湖畔
協議会名:
大津市中心市街地活性化協議会
所在地:
滋賀県大津市
設置日:
平成20年1月23日
主な構成員:
【都市機能増進】(株)まちづくり大津
【経済活力向上】大津商工会議所
主な構成員:
大津市、京阪電鉄(株)、琵琶湖汽船(株)、大津まちなか元気回復委員会、大津市商店街連盟

2.まちの概要

位置・人口

JR大津駅前

琵琶湖の西南岸に位置する県庁所在地、人口は約30万人、中心市街地の人口は約1,1万人。

交通アクセス

JRで京都駅まで10分、大阪駅まで40分と関西の中心部へ近く、名神高速、国道1号等幹線道路網も整い、車で京都まで15分の至便さ。

まちの特色

中心市街地は古くから琵琶湖の水運の拠点として、また東海道などの街道が交差する交通の要衝として栄えてきました。現在でも約1600軒の町家があり、「大津百町」と呼ばれた古都のまちなみ景観を残しています。

3.中心市街地の現状について

現状と課題

中心市街地エリア

京都大阪圏のベッドタウン化に伴い、近隣市町への大規模小売店舗の集中出店が起こり、中心市街地の休日歩行者等通行量(平成6年→19年)が半分以下に減少するなど中心市街地の衰退が顕著となっています。

主な活性化策

こうした課題に対して平成20年7月に基本計画の認定を受けました。
基本計画の湖岸軸活性化事業として、(株)まちづくり大津が担う「なぎさ公園オープンカフェテナントミックス施設整備事業」、「社会教育会館テナントミックス施設整備事業」が実施に移されています。

4.協議会の概要

事務局

事務局強化を図るため、平成20年1月、(株)まちづくり大津を新たに設立。
職員数は4名。常勤2名体制(市、京阪電鉄から各1名ずつ支援)を確立。
活発な総会やプロジェクト会議を支えるとともに、まちづくり会社として事業の計画、実施を担うなど広範な役割を果たしています。
また行政との定例会は設けていませんが、各事業の計画、実施段階で常に連携をとり、緊密な協働体制を築いてます。

構成員

大津市中心市街地活性化協議会

市民団体、商店街関係者、地元交通機関、大型店、行政など40者から構成されています。
大津まちなか元気回復委員会、町家再生研究会など中心市街地の活性化に主体的に取組んでいる市民団体が多く加わり、活発な協議会運営を支えています。

運営方法
協議会では、総会の下に大津独自の「プロジェクト会議」を設け、基本計画の民間事業を着実に進めるなど成果をあげています。

プロジェクト会議では会員自らがプロジェクトリーダーとなり、民間事業の具体的な内容や推進体制について調査研究を行います。そしてその成果を総会に報告し、承認を得て実施に移す仕組みになっています。
こうした調査研究には、市民や学生も参加し、新たなまちづくりの担い手の育成の場にもなっています。

現在、おもてなし情報発信プロジェクト、町家利活用プロジェクトなど4つのプロジェクト会議が承認され、活動を行っています。

また総会を年間5回開催し、プロジェクト会議や各事業の進捗管理を行うなど、活性化に向けた取組みの総合調整を行っています。

協議会の取り組み

なぎさ公演カフェ

とくに力を注いだのが、(株)まちづくり大津を主体に、戦略補助金を活用した「なぎさ公園テナントミックス施設整備事業」です。

「環境」「健康」「観光」にこだわった4軒のオープンカフェを平成21年4月にオープンさせました。オープン3ヶ月で4万人が訪れ、年間来場者目標数(7万人)の突破は確実、極めて順調な滑り出しとなっています。
本事業により湖岸地域と隣接の大型店との間ですでに回遊性が生まれるなど、その効果が現れています。

成功のポイント

中心市街地活性化に対する市の理解により、公共性の強い市の公園内に民間テナントの出店が可能となり、借地料も安価に設定できたこと
入念なマーケットリサーチを行い、メインターゲットを女性に定め、テナントのストアコンセプトを貫徹したこと

5.今後の課題

町屋の残る街並み

湖岸で起きつつある賑わい回遊性の拡がりをまちなかにつなげていくために、町家再生への取組みが課題といえます。

協議会では好調ななぎさカフェのテナント収入を町家再生の取組みに充てていきたいと計画しています。

6.関係者の声、まちの声

なぎさ公園カフェに食事に来ていた若い女性は「眺めが最高。こういうおしゃれなカフェがもっと増えればいい。来る回数が増えそう」と気に入った様子。別の女性は「よくここに来るけど、カフェができてから公園に人が増えた」とにぎわいを実感していることがうかがえました。

7.取材を終えて

なぎさ公園カフェ事業の成功をステップとして、地元の意欲ある市民や熱意のある事務局が中心となって、商業者を巻き込み、大津のまちの再生に向けた大きなうねりを起こすことが期待されます。