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中心市街地活性化協議会支援センター

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まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくり事例

商店街直営!全国ふる里ふれあいショップ「とれたて村」

場所:
東京都板橋区 ハッピーロード大山商店街
分類:
【空き店舗・空きビル】
人口:
53.6万人
協議会:
なし
実施主体:
ハッピーロード大山商店街
URL:

http://www.haro.or.jp/ 別ウィンドウで開きます


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東京 池袋から東武線各駅停車で3つめ。大山駅の改札を出るとすぐアーケードが始まります。ここが延長560m。約200店舗の「ハッピーロード大山商店街」です。


地元板橋最大の商店街として多くの人に愛されていますが、ここの最大の名物は、商店街が経営する全国11カ所の産地直送品を集めた「とれたて村」です。

大山商店街では、以前からイベントで産直品販売を行っていました。これを一時的なものでなくて継続的にできないか?と考えていたところ、商店街に空き店舗が発生。

放っておくと商店街にふさわしくない店舗が進出し、まとまりが乱れる...。
一計を案じた商店街振興組合の水野事務局長は、板橋区役所と相談。「板橋と交流のある市町村の産直品を売る店を、商店街で経営したらどうだろう」というアイデアを考案しました。


区役所が全国30あまりの交流市町村に声をかけたところ、9か所から好意的な返事が来ました。それぞれの町の商工会や観光協会と「お見合い」し、産品を吟味。「これなら東京でも売れる!」という600アイテムでスタ-トしたのが「とれたて村」です。

これが大評判。店は朝の開店から、新鮮野菜を求めて主婦が集まります。デパ-トや県のアンテナショップでも地元産品は買えますが、菓子類が中心。大山は生活商店街なので、野菜、漬け物、米、飲料、珍味などが中心。リピ-タ-も多いとのこと。

メディアにも度々紹介され、商店街の知名度もアップ。おかげで「品物を置いて欲しい」という市町村が続出。交流先は11市町村に増え、アイテムは1200に倍増しました。


この夏も新潟県川口町のポン菓子実演、山形県尾花沢市のスイカまつり、同じく山形県最上町直送イワナつかみどり大会など交流都市と連携したイベントを開催。
さらに交流先市町村へのバスツア-、逆に先方の修学旅行生を受け入れる販売体験など、人の交流も深まっています。

「とれたて村」は、他にはない大山の魅力になり、空き店舗はなし。商店街の通行量は2万5千人から3千人以上もアップ。
交流先市町村にとっても、東京に町のアンテナショップが持てるのはPR効果大。その上ツア-で観光客も来る!人同士の交流も深まる!


同様の取り組みを考えている商店街へのアドバイスは?の問いに、水野事務局長は、「まずやる気。それと市町村の行政のネットワ-クを活かすことです。どの町でも交流している都市はあるはず。」と語っておられました。

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