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平成27年度中心市街地活性化協議会全国交流会(東京都)
日時 | 平成27年11月27日(金) 13:00~17:00 |
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開催地 | 東京都港区/フクラシア浜松町6階 |
主催 |
中心市街地活性化協議会支援センター 中小企業基盤整備機構(以下「中小機構」)本部 |
テーマ | 「まちなか活性化への新たな視点と取組」 |
交流会次第 |
13:00 挨拶 中小機構 高度化事業部 審議役 内山 崇 13:05~13:20 中小機構からの連絡事項 中小機構 高度化事業部 まちづくり推進室長 澤田 公徳 高度化事業企画課 米倉 聡明 13:20~13:30 各地域ブロック協議会交流会の活動状況報告 中心市街地活性化協議会支援センター 13:30~15:00 分科会[Ⅰ] ・発表者による事例発表(7分科会) ・発表者との質疑応答・意見交換 15:10~16:45 分科会[Ⅱ] 内容は、分科会[Ⅰ]と同じ 16:45~17:00 分科会まとめ 各分科会コーディネーター(中小機構地域本部サポートマネージャーSM)から報告 |
参加者数 | 87名 |
協議会数 | 18協議会(他関係機関 10先) |
交流会概要

中小機構本部の挨拶の後、中心市街地活性化協議会支援センターから、各地で開催されたブロック協議会交流会の開催状況が報告されました。この後、テーマ別に7つの分科会となり、コーディネーターの進行により発表者による取組事例発表と質疑・ディスカッションが行われました。各参加者は2つの分科会に参加し、活発な意見交換を行いました。
最後に各分科会のコーディネーターにより、まとめが報告されました。
各分科会のテーマと発表者による発表のポイントとまとめは次のとおりです。
第1分科会

- テーマ
- 「ハード、ソフトの事業融合でまちづくり会社は生き返る!」
- 発表者
- (株)楽市白河取締役 古川 直文 氏
「東北の玄関口白河市では、行政とまちづくり会社、商工会議所の事業融合により、良いシナジーが生まれてきています。ポイントは協議会実行部隊のタウンマネージメント会議での議論が産んだ、お互いの信頼関係です。
まちづくり会社の(株)楽市白河の事業は、「継続可能な事業化」をコンセプトに、施設管理が経営の基盤を支え、空き店舗活用の「健康麻雀」、「健康カラオケ」、「えきかふぇSHIRAKAWA」などの直営店舗を収益事業へ転換しています。
民業への影響を最小限にし地域社会へ貢献するwin-winの収益事業の仕組みとはどのようなものなのでしょうか。」
- まとめ
- 補助事業を活用し、地域にあった事業を選別し、その過程で事業を担える人材を育成しています。タウンマネージメント会議での議論を通じて協力者とのネットワークを広げ、信頼関係を築いています。事業のリスクを軽減し、個人保証なしの融資や増資引き受けを得て、収益事業を展開しています。
- 参考リンク
第2分科会

- テーマ
- 「蔵造りの町並みと商業地域をつなぐエリア形成で賑わいを連続化!」
- 発表者
- 川越市都市計画部都市景観課副課長 福釜 周二 氏
「『小江戸』と呼ばれている川越は、埼玉県南西部地域の商業都市として発展し、近年では首都圏に位置する「歴史と文化のまち」として脚光を浴び、古さと新しさが共生する魅力あるまちを目指しています。蔵造りの町並みと駅周辺の商業地域の異なるまちをつなぐエリアでは、魅力と賑わいを創出するために、今後どのような取組が展開されるのでしょうか。」
- まとめ
- 官民連携のまちづくりの中で、行政の役割は「事業機運高揚」「社会資本整備」「支援の仕組み作り」「ネットワークの拡充」などです。事業の担い手として、商業者・地域関係者に限らず、まちづくりをしてみたい人たちをイベントや新たな拠点整備で確保し、育成しています。
- 参考リンク
第3分科会

- テーマ
- 「商店街の築100年の蔵と古民家を、子育て世代が集うコミュニティ施設に改装。マーケットも開催してエリアの価値を高める!」
- 発表者
- 豊田まちづくり(株)執行役員 杉本 恭一 氏
「豊田まちづくり(株)は、空き物件活用事業の一つとして、中心市街地、特に商店街に来なくなった子育て世代をターゲットに、地元農家が食材を提供し運営するカフェとマルシェ、親子が参加できる教室等のレンタルスペース、ママたちの作品を展示販売するレンタルBOXで構成する、複合的なコミュニティ施設を整備しました。併せて、隣接の公園を活用したマーケット「STREET & PARK MARKET」を毎月開催し、エリアの価値を高めています。
これら事業の具体的な取組は、どのようなものなのでしょうか。」
- まとめ
- 事業の担い手を新聞で公募し、地元の農業集団や建築・デザイナーが参加し、チーム作りが上手にできたことが成功のポイントです。中小機構の中心市街地商業活性化診断・サポート事業による調査が生きたデータとして活用できたので、市は継続して同様の調査を行い、事業に活かしています。今回の事業後、蔵という地域資源を活用した、新しいプレーヤーによるプロジェクトが生まれ、波及効果もみられます。
第4分科会

- テーマ
- 「山が動いた!動かなかった商店街が大きな一歩を踏み出すまで
~商店街が隣の商店街の活性化を本気で考えた!!~」
- 発表者
- 明石地域振興開発(株)まちづくり推進課長 加藤 久貴 氏
「明石市では駅周辺は賑わいがあるものの、駅南商店街区域への回遊性の低さが中心市街地における大きな課題でした。これを「なんとかせなあかん!」と、複数の商店街が力を合わせて解決策を考えた結果、中心市街地南端に位置する本町商店街に新たな集客拠点として大衆演劇場を作るという、思い切った取り組みが実現するまでになりました。ここに至るまでに、本町商店街を中心とする商業者の意識はどのように変わったのでしょうか?」
- まとめ
- ほんまち三白館(みはくかん)は、商業者自身が発案し、実施した事業であることが特徴です。協議会の中にワーキンググループを作り、動かない商店街に他の商店街が口を出せる仕組みを組み込みました。補助金申請時に、集客の具体策や失敗時の転用策も立案して臨んだ点が注目されます。
第5分科会

- テーマ
- 「まちづくり会社は砂漠のオアシス
~あなたの一歩がまちを変える~」
- 発表者
- (株)まちあい徳山代表取締役 河村 啓太郎 氏
「(株)まちあい徳山は、周南市・商工会議所・商店街が出資する第3セクターとして2010年10月に設立されました。2015年秋までに40店舗以上のエリア内出店を実現し、資本金は130万円ながら、本年度年商は約1.5億円の見込み(グループ会社を含む)です。一見順調なようですが、実態は失敗の連続でした。
社長就任時若干30歳だった私がどれだけ失敗を繰り返してきたのかを中心に、ありのままのまちづくりをお伝えします。」
- まとめ
- 法定構成員となる小さなまちづくり会社が、一から各種取り組みを積み上げていきました。出店サポート、実証事業によるカフェ事業の成功体験は、中心市街地再興戦略事業による複合商業施設整備の実現までに至りました。まちあい徳山が事務局を担い、中活協議会のけん引役として地域の信頼を勝ち得てきたことで事業主体者としての実力をつけることになりました。
- 参考リンク
第6分科会

- テーマ
- 「お店の中にお店を開こう!
いろんな課題が解決する“Shop in Shop”」
- 発表者
- 観音寺商工会議所 指導課経営指導員 合田 叔孝 氏
「『後継者不足』『新規客を開拓する費用がない』『業種に偏りが出てきた』『イベントをしてお客さんがたくさん来ても、イベント手伝いの為、店舗を営業できない』といった商店街の悩み・・・。
『中心市街地は家賃が高い』『商店街コミュニティに馴染めるか不安』『商売の相談相手がいない』といった創業希望者の悩み・・・。
この悩みを一挙に解決する“Shop in Shop”とは、どのような取組なのでしょうか。」
- まとめ
- 受け入れ店舗の理解が最大の課題です。オーナーと出店者の人間関係を作り、お金をかけずに知恵を出し合って、お客を共有することができます。出店者は小さなリスクで創業でき、その後、空き店舗への出店にもつながります。
商工会議所は、「Shop in Shop」の事務局として、オーナーと出店希望者のマッチングと広報を担当します。主体は商店街で、商店街関係者のやる気を引出すよう、サポートして自立を促しています。
第7分科会

- テーマ
- 「地方小都市の商店街に人を呼び戻す仕組みづくり
~市民と株式会社油津応援団の挑戦~」
- 発表者
- (株)油津応援団 取締役 黒田 泰裕 氏
「宮崎県日南市油津商店街に響く建設現場からの工事音を、市民は今、商店街再生の息吹として感じています。
それは、多彩なソフト事業による小さな成功の積み重ね、市民を巻き込んだまちづくりが結実する姿への期待に他なりません。(株)油津応援団は純民間まちづくり会社として、自走できるまちづくりに取組んできた結果、共感する市民や新規創業者が油津商店街に戻りつつあります。
その仕組、プロセスとはどのようなものでしょうか。」
- まとめ
- 若い出店者を呼び込むことに成功した多世代交流モール事業です。成功の理由として、 ①起業意欲のある出店者を集めたこと、 ②飲食店主を育てる場として、事業計画策定から資金調達まで支援したこと、 ③地元の「夢を重ねる」小さな事業の積み重ねやネットワークがあったこと、などがあげられます。「コンパクトとネットワーク」をキーワードに、小さい商店で利益が出るように店舗運営をサポートし、市民を巻き込んでファンを増やします。
- 参考リンク
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分科会後のアンケートでは、参加者から今回の交流会について次のような意見が寄せられました。今後の全国交流会開催時に参考にさせていただきます。
各地の成功事例だけでなく問題点も一緒に聞くことができ、今後の取組の参考になった。
交流会のテーマは、大規模都市と中都市の中活事例がバランスよく入っていてよかった。
今後の取組の参考になる事例が多く参考になった。
少人数の分科会2回で意見交換が十分にできてよかった。
今後取り上げてほしいテーマは、街づくり会社の人材育成について、協議会の運営・事務局体制について、民間・若手プレーヤーとなる人の発掘など。
以上をもって、平成27年度中心市街地活性化協議会全国交流会を終了いたしました。