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中心市街地活性化協議会支援センター

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平成26年度北海道地域中心市街地活性化担当者ネットワーク交流会

プログラム

  1. 日時
    平成27年3月5日(木)13:30~17:25
  2. 開催地
    中小機構北海道本部
  3. 主催
    中小機構北海道本部、中心市街地活性化協議会支援センター
  4. 本交流会の主な項目
  • 中心市街地活性化支援施策および中心市街地活性化法改正に関する事項の説明について
    経済産業省 商務流通保安グループ 中心市街地活性化室 島崎 卓也氏 
  • 出席者自己紹介及び各地域の中活取組状況について
    中小機構北海道本部 中心市街地サポートマネージャー 山下 雅司氏
  • 基調講演「商店街活性化に向けた取組と支援機関の役割について」~全国に広がる新庄100円商店街から学ぶ~
    特定非営利活動法人アンプ理事長 齋藤 一成氏
  • 参加者数
    29名
  • 参加協議会数
    7協議会(関係機関 5先)

会議概要

経済産業省 商務流通保安グループ 中心市街地活性化室 島崎卓也氏から、中心市街地活性化関係法令の改正についての概要説明と、次の施策と補助金の説明がありました。
・「特定民間中心市街地経済活力向上事業計画」の認定制度
・中心市街地活性化施策の強化の概要~裾野拡大~
・中心市街地再生事業費補助金
・中心市街地再興戦略事業費補助金 
・まちプロデュース活動支援事業

交流会の様子
交流会の様子

続いて、各地域の中心市街地活性化の取組状況について報告が行われました。
旭川:駅前にイオンモールができ、街中にお客が回帰するので、平和通りに回遊させる仕組みが必要。

富良野:北側1.7haを再開発し、富良野マルシェⅡとアトリウムを作る。マンション、医療福祉設備を予定。

稚内:再開発施設「キタカラ」効果で来街者が45万人利用から70万人に増えた。商店街への回遊が課題。

帯広:2期では福祉機能を持つビルを整備する。公共交通の整備と民間の活力で賑わい創出が課題。

岩見沢:市の助成金を協議会が審査するなど、協議会が積極的に活動している。

函館:五稜郭地域で新しい飲食モール着工予定。観光客のみならず、地元客の取り込みも図る。

小樽:百貨店跡地に病院と高齢者住宅が12月完成予定。今後は商店街連携のイベントを行いたい。

苫小牧:昨年、地域交流・情報発信拠点「ココトマ」が完成。ラウンジやカフェの若い利用者が増加。

紋別:紋別市まちづくりビジョンをH25年に策定し、活動している。昨年11月実施のまちゼミが好評で、2回目を自主運営する予定。

この後、中小機構北海道本部より、中心市街地活性化法関連の情報提供が行われ、続いて道内5か所で行われたまちゼミの調査結果について、次の通り報告がありました。

道内まちゼミ実施地域の一般参加者評価(苫小牧市、富良野市、滝川市、旭川市、紋別市)
・参加者は、個人が多いが、苫小牧市と紋別市は友人との参加、富良野市と旭川市は親子での参加も多い。

・参加者年代は、総じて、50代、60代が多い。紋別市は30代、40代が多い。

・参加者の感想は、各地域とも「大満足」「満足」合計が95%以上。

・参加者の中心市街地利用頻度:「月1~2度」「ほとんどなし」の人が多い。

・これらのことから、まちゼミは「中心市街地の賑わい回復につながる」と考えられる。

基調講演「商店街活性化に向けた取組と支援機関の役割について」~全国に広がる新庄100円商店街から学ぶ~

NPOアンプの斎藤一成氏
NPOアンプの斎藤一成氏

特定非営利活動法人アンプ理事長 齋藤 一成氏による基調講演が、次の通り行われました。

(1)講演骨子
・「100円商店街」は、「まちゼミ」と「バル」と一緒に「三種の神器」と言われています。前者2つが新規顧客の確保を目指しているのに対して、100円商店街は個店の収益の増加を目指しています。

・100円商店街は、2004年に新庄市で実施以降、2015年1月までに全国116市町村300商店街で導入されています。

・開催実績の全国平均は、客単価 2千円で平均来場者数 1万人です。1商店街で即日2千万円の売り上げが上がる究極の販促事業と言えます。

・100円商店街の成功の秘密は、100円玉の持つ魔法の力です。200円や500円では成功しません。抵抗なく払える金額であり、100円ショップは返品率が低いというデータに基づいて見ると、100円でなくてはならないことがわかります。

・100円商店街は、100円商品を売ることが目的ではありません。100円商品を販促ツールにして、いかに店内へ誘導し、通常商品で収益を上げるかがポイントです。

(2)100円商店街の特徴
100円商店街の特徴として、下記の7つのポイントが説明されました。

1.イベントと個店の商売が直結している
店内へ誘導して通常商品の購入につなげる。

2.滞留性と回遊性が高い
すべての参加店を会場とするので商店街隅々まで来街者の客足が伸び、滞留性が高く、販促効果も上がる。

3.60年の呪縛から脱却できる
物を置けば売れた時代と全く違う発想が必要。一過性の集客では物は売れない。「昔はよかった」から脱却し、「こうすれば売れる」を実感できる。

4.コストパフォーマンスが高い
最低チラシ代の経費だけで1万人集客できる。低予算で実施できる。

5.商業集積率が高いので集客力が高い
商店街の「通常営業店の90%以上の参加」が絶対条件。すべての店主に主催者として意識変革を促すことが必要。

6.自動的に進化する仕掛けがある
商店街でワークショップを開催しながら、常に客と参加店の両面からフィードバックし、マンネリ化防止とレベルアップを図る。

7.アイディアが勝負
100円チケット(有効期限付き)を秘密兵器にして、後日でも販促に結びつける。

(3)事例紹介
各地の事例として、全国から質問の多い上記の「5」の90%以上の参加店を巻き込むために金融・医療機関などの非物販店を参加させる工夫や「7」の100円チケットを100円商店街実施後の来店にうまく結び付ける工夫などを中心に、成功例や失敗例の事例を紹介いただきました。

●非物販店の参加アイディア
業種により100円の対価を受け取れない場合は、チャリティや寄付という方法もあります。
・信用金庫:1億円の重さ体験(新入行員研修用の模擬紙幣使用)
・警察:白バイ試乗体験(その場で写真撮影)
・お寺:6文字写経
・理容店:顔そり半分(残りは通常価格で)
・手相占い:1分間

100縁商店街ののぼり(NPOアンプのウェブサイトより)
100縁商店街ののぼり(NPOアンプのウェブサイトより)

●100円チケットの活用
ついで買いや後日来店につなげます。
・カーディーラー:100円車内クリーニング券(除菌・脱臭・防臭付)
・板金塗装:車の傷消し○○㎝100円券
・クリーニング店:スラックス片足プレス券
・飲食店:グラス生ビール100円券(ミニグラスで一杯)

クリーニング店も店頭で接客(NPOアンプのウェブサイトより)
クリーニング店も店頭で接客(NPOアンプのウェブサイトより)

●100円商品にするための離れ業
衣料店:普段98円の靴下を今日だけ100円
・100円ショップ:@105円(当時の税込額)のレジの設定変更ができないので、商品の裏に5円玉を貼って返金

●産業廃棄物を100円商品にしたアイディア
本来なら捨てるモノでもりっぱな100円商品です。
・家具屋:好きなサイズのプチプチ(発砲スチロール梱包材)つめ放題
・印刷会社:裁断後の紙片でつくったメモ帳
・豆腐店:おからつめ放題

●ゲーム性の高いアイディア商品
・洋菓子店:顔にパイ投げ(投げられる相手も同行)
・役所:ストレス解消に100円ミット打ち(副市長がミットで受けました)
・葬祭業:生きているうちの「納棺体験」

●初期の100円商店街でのやり方の欠陥例
やってはいけない例も紹介されました。
・100円商品の数がアイテム数、数量不足で午前中で売り切れ(客が帰り始める)
・100円商品を自店の商品にこだわる・マンネリ化する(アイディアが勝負)
・100円商店街を行うことを目的にする(店内へ誘導し通常品を販売するための販促活動が目的)

100円商店街は、継続して開催することで来場者が徐々に増加し、商店街全体への活性化につながっています。2015年時点で、全国で300商店街が参加しており、1商店街の年間平均開催回数は3.7回です。多くの商店街が3、4ヶ月に1回、継続的に実施していることになります。店主自身がおもしろがって、いたずら心やアイディアを持ち寄ることで、商店街全体がテーマパークになります。ワークショップで次は何をしようかと個店の商店主が互いに競うことでマンネリにならずに、毎回1万人の来街者を集め続けることができます。

この後、質疑応答が行われました。
Q:継続開催が多いと聞いたが、毎月開いているところもあるのか。
A:準備時間が必要なので毎月は困難。最短でも2ヶ月に1回。3、4ヶ月に1回の開催が多い。

Q:低予算で実行できるということだが、どの程度の予算を想定すればいいのか。
A:30店の商店街の場合で、1回のチラシ印刷代は12、3万円。(B4モノクロ印刷費と新聞折込代含む)
外部参加店に一時的に場所貸しした空き店舗などの地代を印刷代に充てることもある。


最後に中心市街地活性化協議会支援センター、中小機構北海道本部から業務紹介を行い、交流会は終了しました。