本文へ

中心市街地活性化協議会支援センター

文字サイズ

まちづくり事例さまざまな市街地活性化課題解決のヒント
まちづくり事例

重層的なネットワークがまちに変化をもたらす(島根県江津市)

まちづくりプレーヤー(協力者)の発掘 ふらり(fula:Re)の展開

ふらりは江津市中心市街地から約1キロ離れた本町で開催される10年以上続くイベントです。石州瓦と石畳の町並など、本町の魅力を次世代に伝える目的で開始しました。ふらりは、毎回切り口(テーマ)を変えながら本町の魅力を発信しており、飽きのこないイベントになっています。イベントへの出店には空き店舗を活用し、本町での開業のイメージを促進させる取り組みも行っています。

赤色の石州瓦(左)馬をつなぎとめる鼻ぐり石(右)(江津市ホームページより)
赤色の石州瓦(左)馬をつなぎとめる鼻ぐり石(右)(江津市ホームページより)

本町は赤瓦と呼ばれる石州瓦の屋根や荷運びの牛や馬をつなぎとめる鼻ぐり石、蔵など歴史を感じる町並となっている

ふらり開催の様子(ふらりのフェイスブック、江津市ホームページより)
ふらり開催の様子(ふらりのフェイスブック、江津市ホームページより)

ふらりは、本町地区歴史的建造物を活かした街づくり推進協議会と連携し、4名でスタートした取り組みですが、「本町の活性化のために」と想いを共にする人材が仲間に声をかけたり、仲間を紹介し合ったりする動きが強まり、回を追うことに住民や島根県立大学、地元学校など協力者が増えてきました。

島根県立大学のボランティアサークルのメンバー(ふらりのフェイスブックより)
島根県立大学のボランティアサークルのメンバー(ふらりのフェイスブックより)

ボランティアとの協働
島根県立大学のボランティアサークルと来街者が一緒にまち歩きをすることでお互いが触れ合えるような仕組みを作り、ボランティアサークルの参画意識を高めるとともに江津への帰属意識を高めている。その結果、島根県立大学のボランティアサークルが街歩きマップを作成することや、ボランティアサークルに所属していた卒業生が、江津市役所に入所するなどの成果もみられる。

これらの取り組みを通して、本町の歴史があり趣がある雰囲気が伝わり、長年利活用されなかった長屋(古民家)がリノベーションされ、おしゃれなカフェに生まれ変わったり、ふらりの協力者が近々、本町に事務所を構える予定があるなどまちに変化が見られるようになりました。市も、文化的価値がある旧江津町役場を改修し、甍街道交流館にするなど景観を維持するとともにイベント活用などに使用できるよう協力する動きもみられました。

そして何より大きいのは、まちづくりプレーヤー(協力者)の発掘と横連携の強化が図られたことです。ここで培った人脈やイベント運営ノウハウが江津市中心市街地活性化への大きな布石となりました。

改修された旧江津町役場(左)や旧郵便局(右)は国の登録有形文化財でもある(江津市ホームページより)
改修された旧江津町役場(左)や旧郵便局(右)は国の登録有形文化財でもある(江津市ホームページより)