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継続的イベント実施を実行する力~埼玉県秩父市 みやのかわ商店街振興組合

まちづくりマインドを根付かせる人材育成術

島田会長いわく、まちづくりは「まちづくりが楽しく好きでないとできない。自分の街が本当に好きな人が集まらないとまちづくりは厳しい。」とのこと。

このような考えのもと、島田会長は“まちを好きになっていただく”ために、特に若者への人材育成に力を入れてきました。数年前には、みやのかわ商店街振興組合理事長をはじめとした理事を全員若者へバトンタッチし、若者がまちを好きになり、積極的に参画する体制を整えてきました。そして島田会長が行なう人材育成の肝は“小さな成功例を積み上げてもらうこと”だそうです。ナイトバザールの企画ひとつにしても、挙がった企画は全て通しています。

「何事もやらせてみて、成功すれば自信になり成長になる。仮に失敗しても次に挑戦する場がある。継続的イベントは失敗を挽回する場でもある。実施してみて考えることが重要であり実施するから反省が生まれ次に活かせる。失敗したら失敗した本人が一番理解している。そして決裁権まで持たせることも重要。」

島田会長のスタンスは"口を出さないこと"。

秩父が先進的事例を次々に企画実行している背景には、このような人材の育成が重要であることがわかります。

Win-Winを考える

みやのかわ商店街振興組合のナイトバザールには全国各地からまちづくり関係者が視察に訪れます。秩父商工会議所副会頭でもある島田会長は地域の参考にしていただくために積極的に視察を受け入れています。ただし視察にくる方には「自分のまちをPRすること」、「自分のまちの特産品をナイトバザールで出店すること」をお願いしているとのことです。 視察に来られた方々には実際にナイトバザールに参画することで気づきを得ていただくとともに、秩父としてもナイトバザールで毎回違う特産品を出せるのは大きなメリットになる、といったwin-winの関係を築くことも大きなポイントです。

イベントを継続する効果

このように、30年継続して行なってきたナイトバザールには様々な"仕組み"があります。

ナイトバザールを開始し、5年くらい経ってから気づいたことがあるそうです。 それはナイトバザールというイベントがまちづくりの"手段"であるということです。まちづくりに参画する人々には皆まちづくりの考えがあります。

将来の秩父のまちづくりを検討する上で象徴的な建物を計画することを例にしても、ある者は歴史を踏まえたレトロ調の建物がいい、ある者はモダン調がいい、その他、人それぞれ違う考えがあります。そのような中、ナイトバザールという定期的継続的イベントを実施することは、まちづくりに関する意見調整や意思統一を図る有効的な手段という意味でも効果があるといいます。

空き店舗対策

みやのかわ商店街振興組合では多くの店舗で後継者がいます。そして気づいたら空き店舗はなくなっていました。空き店舗を埋めることよりも、空き店舗がある中で頑張っている個店を応援することが活性化につながり結果的に空き店舗をなくすことにつながるといいます。「多くの店舗は新規顧客で商売をしていない、多くはリピーターであるお得意様で商売を行なっている。そのため個店の魅力アップ、強化に力を入れるべきだ」と島田会長は話します。


写真.秩父商店街連盟連合会会長、みやのかわ商店街振興組合前理事長、秩父商工会議所副会頭 島田憲一氏

 

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