平成28年度全国中心市街地活性化協議会勉強会

第6分科会

テーマ:「家族のような商店街が支援するチャレンジショップ」
発表者:天神橋商店街理事長 國吉康夫氏

概要

人口3万5千人、アーケード商店街から連想される光景はどこも同じだろう。ところが、四万十市の天神橋商店街は、ここ数年でミシン店、スポーツバイク店、中古楽器などの専門店が出店、民放ドラマや映画の舞台ともなった。そこにはいまも人々の暮らしが息づいている。きっかけは商店街のチャレンジショップ運営である。國吉理事長をはじめ、世話好きな商店街の人達の取り組みは、地方小都市の商店街モデルとなり得るのではないだろうか。

事例発表者の発表内容

近郊に大型店が出店し通行量が激減した人口3万5千人の地方都市の商店街で県のチャレンジショップ施策に呼応して振興組合がチャレンジショップ事業を行い、商店街内に専門店等を3店舗開設に至った。その際に、県市や経営支援機関がチームを組んで出店者をサポートすべく毎月定例のミーティングを実施。事前の目利き、商店街からの助言と励まし、家賃の交渉などと相まって卒業した出店者が定着(他の商店街等での開業もある)。またマスコミで取り上げられることや広報で発信していることで他町からの応募がある。今後は、商店街内の大きな更地を活用すべく官民で検討を進めているところ。

参加者との質疑応答

質問
チャレンジャーを支援する上で留意していることは何か。
回答
支援の終了が退店となる傾向があるため、チャレンジショップは家賃補助ではうまく行かない。また、家賃補助を続けると家賃が高止まりして家賃が下がらなくなる怖れがある。また、カテゴリー別のマップを使って紹介することで来街動機をつくる側面支援が効果的。
質問
チャレンジショップの店内設計をする上でアドバイスはあるか。
回答
区切った店よりは入店しやすいため、チャレンジを区切らずに自由に使える空間のたたずまいが望ましい。また、内装はリノベーションにより世界観をつくることが大切。

分科会のまとめ

(1)問題点
(2)チャレンジショップの意義
  1. 人間関係
    • 商店街と関係者が惜しみなく助言することで人間関係がつながっていく。現場に近いところでサポートすることが強み。
  2. お試しによる機会の提供、テストマーケティング、信用の付与ができる場
    • チャレンジは敷居を下げて挑戦できるお試しの場で、商店街の実情がわかることで出店者の不安を解消する機会。
    • 住民や商店主と信頼関係をつくるとともに、チャレンジャーがお客をつくるファンづくりの機会。
  3. チャレンジ段階でのPDCA
    • 商店街の仲間や経営支援機関がチャレンジャーと伴走することで事業が軌道に乗るまでのPDCAを廻していく。
  4. 新陳代謝
    • チャレンジでの出店者が商店街活動に新たな1ページ(イベント等の担い手、既存店にない感性で集客など)をもたらしている。
(3)地方の中小都市におけるチャレンジショップ運営の成功のカギと留意点


第6分科会の様子

 
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