平成28年度全国中心市街地活性化協議会勉強会

第5分科会

テーマ:「収益と人財を作るまち会社直営カフェ! −自主的会社の挑戦−」
発表者:多治見まちづくり株式会社 事業課長 五島智明氏

概要

カフェ温土は、多治見まちづくり会社の直営である。そのマネージャー五島智明さんはカフェの立ち上げから関わり、運営を7年続ける、まさにたたき上げの存在。その豊かな経験を活かし、いまや創業支援などまちづくりにも業務を広げている。

「まちづくりは実体のないものだから、モチベーションの維持が大切」。そう語る五島さんの人的交流を促すカフェ運営と、それを支える人材育成のコツとは?

事例発表者の発表内容

  1. 多治見まちづくり株式会社の取り組みの紹介
    参考リンク)多治見まちづくり株式会社(多治見TMO)
  2. 直営店カフェの事例紹介
    事業実施の手法、状況
  3. 会社が直営店を運営する意味
  4. 事業をつくり、まわしていくことの大切さと大変さ
  5. 五島さんが取り組む社内での人材育成やまちづくり会社の一員として大事にしていること

カフェ温土が、地元産の食材や食器にこだわりながら、各種オペレーションを経て、多治見まちづくり株式会社の収入の20%を担うまでに成長するまでの軌跡が語られた。その立役者の一人である五島さんは、やりたい事とやらねばならない事のギャップや、まちの人から理解を得ることの難しさ、さらには過密スケジュールに悩んでいた。しかし、カフェ温土が多治見まちづくり株式会社の「顔」であり、商店街の情報発信地であることの意義を理解して行動したことにより、顧客やスタッフからの信頼を得、まちの一員として頼られるまでに成長した。その過程はリアル感にあふれており、参加者のヒントになった。また、人材育成について、親身にスタッフの声に耳を傾け、新しい挑戦を促し、失敗から成長に導く五島さんの姿勢に共感を覚えた参加者が多かった。

参加者との質疑応答

質問
カフェの運営は大変だと思うが、直営ではなくやりたい人を探せばよいのでは?
回答
商業者の一員になることも信用をえることの一つのきっかけとなる。 また、当初には会社の実体を地域の方に知っていただくことも重要なことと考え、こうした事業により売り上げを上げているという一つの形づくりにも貢献した。
質問
商店街との関係はどうか?
回答
まちの一員でもあり、まちづくり会社のスタッフでもあるという立ち位置。この立ち位置だからできることもあると考える。会社からすると例えばまちゼミなどの取り組みの際に自店が率先して取り組み見せることができるなど良い点がある。
質問
どんなイベントをして集客をしているか?
回答
現場のスタッフがやってみたいことを実施。成功・失敗経験とも次につなげるように見守る。現場の自主的取り組みに期待し、任せることが近道と考える。

分科会のまとめ

多くの事例があり、スキームや仕組みについてはよく話されるところ。しかしながら事業は持続させてこそまちづくりに貢献するものであり、その継続に最も重要なのはそこを受け持つ人材であり、オペレーションである。多治見の事例ではこの仕事に向き合い、関係者との関係をカフェや各種事業を通じ構築している人材が現場にいて、それを持続させる運営を実践していることが継続している理由といえる。カフェ事業を立ち上げたいという話はよくあるもののビジョンをもって継続できる仕組み、オペレーションを実践することが大切である。


第5分科会の様子

 
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