平成28年度東北地域中心市街地活性化協議会等交流会(山形市)

山形市の中心市街地活性化の取り組み3

『紅の蔵 まちなかからの「山形ブランド」発信』
山形まるごと館 紅の蔵 コーディネーター 堀野秀子氏

○観光客視点の情報発信地

3つ目の事例である「山形まるごと館 紅の蔵(以下、紅の蔵)」は七日町御殿堰と同様、町屋を利用したプロジェクトです。紅の蔵は地産地消をコンセプトとした食の発信地、また「街なか情報館」を整備し、情報サービス提供だけでなく、企画展示などのイベント開催を行うことで山形の魅力の発信地として機能しています。これらは元バスガイドの経歴を持つ堀野氏のもと運営されています。堀野氏のノウハウを生かし、様々な企画を展開しています。

蔵の利活用「街なか情報館」
蔵の利活用「街なか情報館」

食の発信の取り組みとしては、そば処・郷土料理を提供や、地元生産者がこだわり採れたての農産物を提供する直売所があり、観光客だけでなく地元の方も多く来店し賑わいを見せています。料理の提供においては地元産の食材を意識的に使用しています。地元ならではの食材を使用することは原価高に繋がりがちですが、企業努力を重ね、顧客に愛される場所となっています。

山形の食の発信「おいしさ直売所」
山形の食の発信「おいしさ直売所」

文化的発信としては「紅花展」(地元の芸工大と連携し、紅花染めのスカーフなどを展示)や、紅花商人の旧家に伝わる時代雛の展示などを行っています。これらの展示は、芸術性の高さから、都内の有名ホテルに展示依頼があったほど素晴らしいものがあるなど、質の高いものになっています。

参考リンク) 紅の蔵ホームページ(新規ウインドウ表示)

この盛況感は、山形の魅力だけではなく、紅の蔵スタッフが提供するサービス力もあって生み出されています。堀野氏が中心となり、顧客アンケートに基づき、サービス力向上のため研修を定期的に打つなど経営努力をしています。筆者が紅の蔵を訪れた際も、堀野氏と紅の蔵スタッフが新たなサービスや改善策を紅の蔵を回りながら協議をなさっていました。現状に満足せず、客を呼び込むための次の一手を模索するのも、経営(運営)責任を負う者の行動ではないでしょうか。

 

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