平成28年度東北地域中心市街地活性化協議会等交流会(山形市)

山形市の中心市街地活性化の取り組み2

『とんがりビル 産学連携による新たな文化の拠点』
株式会社マルアール 取締役 竹内昌義氏

○山形の新しい価値を創造・発信する企業

とんがりビルは、1階をカフェなどの飲食店テナントとアートやデザインの実験場となるイベントギャラリースペース、2階から4階をクリエイティブな企業が入居するテナントスペースとする、新しい価値や情報の発信拠点です。

参考リンク) とんがりビルに入居するテナント店(新規ウインドウ表示)

とんがりビルを運営する株式会社マルアール(以下、マルアール)のコンセプトは、プレイスメイキングとエリアリノベーションを掛け合わせたものです。ここでのプレイスメイキングの考え方とは「活動と情報の拠点をみんなでつくること」、エリアリノベーションは、「点のリノベーションを面・エリアに展開すること」を指しています。よって、各地で行われている小さい活動や情報拠点を集約してエリアに展開していくことがマルアールの活動方針になります。

マルアールは、このコンセプトの元、山形市内ではまだ手を付けていない物事を、マルアールが持つネットワークを駆使して展開しています。マルアールは、地元の不動産や大学、クリエイティブな企業で構成されています。そのマルアールを中心に、「ドキュメンタリー映画祭」や「七日町クラフト市」などの地元イベント連携、さらには東京や他地域の企業などと多角的に連携し、最大限に利用することでテナントリーシングやイベントを行っています。文化(食・イベント・芸術)が交流することで相互作用(シナジー)を発揮し、新しい体験や事業を促しています。

実際にマルアールは新しい事業や体験を生み出す受け皿となっており、とんがりビルにクリエイティブな企業を誘致することに成功しています。とんがりビル内のテナントは、今ではほぼ埋まっている状態になるほどの盛況を見せています。また、開催するイベントも多様化を見せつつあります。街中をサテライトキャンパス的な使い方をすることで、市民や企業を巻き込むイベントやワークショップを継続的に開催していこうとしています。

このように継続的にクリエイティブな企業の誘致やイベントなどの開催を促すには、マルアールから新しい価値観を発信(提案)し続けていく必要があります。講演の中で竹内氏は、新しい価値観は、人口減少社会を成熟社会と捉え直し、新しいライフスタイル(豊かなくらし)を見出していくこととし、「衣・食・住・働・遊・健」の切り口から具体例を挙げられました。これから新しい情報や新しい価値、そこから導かれる豊かな生活が、マルアールからどのように発信されるか楽しみです。

とんがりビル外観
とんがりビル外観

 

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