平成26年度(第8回)九州・沖縄地区中心市街地活性化協議会交流会

日時 平成26年12月10日(水) 15:20〜18:20
場所 博多バスターミナル第4ホール
主催 中小機構九州本部・沖縄事務所
九州経済産業局
内閣府沖縄総合事務局
中心市街地活性化協議会支援センター
交流会次第 15:20〜15:30 開会挨拶 中小企機構九州本部
15:30〜17:00 基調講演
             「中心市街地活性化は経営から切り込む!理論と実践」
                講師:(一社)エリア・イノベーション・アライアンス
                    代表理事 木下  斉 氏
17:10〜18:20 事例紹介
                コーディネーター
                   (一社) エリア・イノベーション・アライアンス
                     代表理事 木下  斉 氏
              事例1
               ○「新規創業者が集まりエリアを変えるリノベーションビジネス」
                    (株)北九州家守舎
                     代表取締役 遠矢 弘毅 氏
              事例2
               ○「エリアファシリティマネジメントからマーケットと不動産
                 利活用によるスタートアップの参入促進」
                    熊本城東マネジメント(株)
                     新規事業部長 南 健太郎 氏
参加者数 39名
協議会数 15協議会(他関係機関6地域)

交流会概要

基調講演

 開会挨拶の後、 (一社)エリア・イノベーション・アライアンス代表理事の木下斉(ひとし)氏から、次のとおり基調講演が行われました。

  • まちづくりは行政だけの仕事ではなく、住む人たちが自ら動き、改善していかなければならない。
  • 今、まちづくりは、「活動」ではなく継続性のある「事業」として取組む必要がある。また、すぐに補助金を求めることは好ましくなく、補助金に頼ることは、自立を難しくし、公的支出を増加させ、継続性が困難になる要素を内包するということを理解すべき。
  • 事業は、思いつきでなく、自分自身で考え抜いた「論理」と「想い」が必要。そうして、リスクを負う覚悟がなければ現場の困難に立ち向かえない。
  • まちづくりの取組を継続していくには、「楽しいこと」と「儲かること」の両方が必要。
  • まちづくりを事業として行うことは、得られた収益を再投資して、地域で資金を循環させ、地域を豊かにしていくということ。
  • 事業展開には「コストとスピード」を意識したい。資本効率の向上という視点を持ち、市場は大ぐくりでなく、具体的に絞り込み、スピード感を持ち取組むことが求められる。
  • 商業だけで人が集まる時代は過ぎ去った。これからはサービスや製造などが複合されたエリアに人が集まる。
  • まちづくり会社には、上記のことを発想できる人材(開業者等)を探し、まちなかに来てもらう取組が求められる。

引き続き、木下氏をコーディネーターに、北九州市と熊本市の具体的取組の事例紹介が行われました。

事例1 (株)北九州家守舎 代表取締役 遠矢 弘毅 氏
事例発表

 

  • 空きビルを、リノベーションにより、個性、意欲、意識ある小規模な出店者がたくさん入居する「メルカート三番街」「ポポラート三番街」等として再生した。
  • 当初は、どのようにして入居者を集めるかに苦労した。核になりそうな人に「希望する部屋をつくるので、興味を示した友人・知人を連れてきてほしい。」と協力を求め、説明会を開催した。
  • 説明会では、出席者から負担できる家賃を聞き出し、それを積み上げ地権者に説明し、これをもとに改修内容を決めた。
  • 面積の小さな家賃の安い部屋を集めたエリアを設定するなど、入居のしやすさを工夫している。
  • 小倉地区には、「小倉家守構想」があり、リノベーションによるまちの再興が進められており、その一環として「リノベーションスクール」を開催している。これは、参加者が実際の空きビルを対象に、どのように利活用するかを具体的に検討し、検討した結果を地権者に対してプレゼンテーションすることを内容としている。そうして参加者の多くは、このビルや地元の空きビルに入居し開業することにつながっている。

事例2 熊本城東マネジメント(株) 新規事業部長 南 健太郎 氏
交流会の会場風景

  • 以前に空きビルへの開業者を募集したが、この人ならという方が見つからなかった。それならば、意欲ある優秀な開業者を一から育てることとし、小さなテントによる商売への出店者を募った。将来花が咲く一粒の種とすべく「シードマーケット」として地元商店街で毎月第2土曜にイベント型として開催することにした。
    この取組は、新たな賑わいの創出という効果もねらいとしている。
  • 最初は23店でスタートした。商売が初めての方も多く、出店者にアドバイスをしたり、市民へPRをしたりと苦労したが、しだいに参加者数も増え、中には商売のコツを覚え、売上が着実に伸びるところも出てきた。
  • 現在、空きビルのワンフロアに、シードマーケットの優良店を入居させるプロジェクトが進められている。

以上のとおり、木下氏による新鮮な切り口によるまちづくりへの考え方、また、意欲的な空きビル再生による取組の事例紹介により、参加者は多くのまちなか活性化の情報を得て、今回の交流会は終了しました。

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