平成26年度東北地域中心市街地活性化協議会等交流会(青森市)

日時 平成26年10月2日(木) 13:30〜17:00
      10月3日(金)  9:00〜12:15
場所 新町キューブ3階会議室
主催 中小機構東北本部、中心市街地活性化協議会支援センター
交流会次第 ●10月2日(木)
 13:30〜13:40  開会挨拶   中小機構東北本部、東北経済産業局
 13:45〜15:15  青森市中心市街地活性化計画の概要と取組状況
          (1)青森市の中心市街地活性化
                            青森市
          (2)青森市における街づくりの取組について
                            青森市中心市街地活性化協議会
          (3)中新町街区を始めとした青森市ハード整備の状況について
                            青森商工会議所
 15:25〜17:00  青森市中心市街地見学
         (新町キューブ、パサージュ広場、まちなか温泉、もくもく〜木育広場〜等)

●10月3日(金)
  9:00〜 9:20  改正中活法の概要及び経済産業省のまちづくり施策について
                            東北経済産業局
  9:25〜12:00  パネルディスカッション
          テーマ「郊外立地の大学からの学生参画を促す街づくり」
            ・コーディネーター  青森市中心市街地活性化協議会
                           タウンマネージャー  加藤 博 氏
            ・パネリスト       青森公立大学
                           学長         香取 薫 氏
                          青森中央学院大学経営法学部
                           教授         高山 貢 氏
                          青森大学経営学部
                           教授         井上 隆 氏
 12:00〜12:10  中心市街地活性化協議会支援センターからの情報提供等
 12:10〜12:15  閉会挨拶  青森商工会議所
参加者数 48名
協議会数 13協議会(他関係機関 11先)

交流会概要

1日目(10月2日)
交流会の様子

  開会挨拶の後、青森市、青森市中心市街地活性化協議会、青森商工会議所から青森市中心市街地活性化のため長年にわたり取組まれた各種事業等について、次のとおり報告が行われました。

(1)青森市の中心市街地活性化

  • 青森市では、旧中心市街地活性化法当時から中心市街地の活性化に取組んでおり、改正中心市街地活性化法(以下「中活法」)による1期基本計画が満了し、現在、引き続き2期基本計画(平成24年4月〜平成29年3月)を推進しています。
  • 2期基本計画では、目標を「ウォーカブルタウンの確立」、まちづくりの基本理念を「コンパクトシティの形成」とし、ハード・ソフト両面で具体化に向け事業に取組んでいます
  • ウォーカブルタウンの確立として、青森市の宝、「ねぶた」「港」「文化・芸術」「食」「市民」を活かし、施設整備やイベントを推進しています。

(2)青森市における街づくりの取組について

  • コンパクトシティを実現するため、都市を同心円状に「インナーシティ」「ミッドシティ」「アウターシティ」の3つのエリアに分け、各々の拠点の役割分担のもと、重点拠点整備を図っています。
  • 青森市では、市独自の「青森市戦略的中心市街地活性化事業補助金(以下「市戦略補助金」)」制度があり、キメ細かくハード・ソフト事業の取組を支援しています。

(3)中新町街区を始めとした青森市ハード整備の状況について

青森市中心市街地エリアでは、「青森駅前地区」「パサージュ広場周辺」「まちなか温泉」「中新町ウエスト地区」「中新町センター地区」の5ポイントで再開発事業が展開されています。



パサージュ


各々の地区の代表的事業は次のとおりです。

青森駅前地区 再開発ビル「AUGA(アウガ)」、高齢者マンション「ミッドライフタワー」
パサージュ広場周辺 新たな商界隈「パサージュ広場」、広場内の「創業インキュベート施設」、宿泊施設「ハイパーホテルズパサージュ」
まちなか温泉 大型空きビルを再生した温浴施設「まちなか温泉」。上層階は「ホテル」と「立体駐車場」
中新町ウエスト地区 事務所、店舗、イベントスペース、駐車場として設置された優良建築物としての再開発ビル
中新町センター地区 住宅、店舗、駐車場として設置された優良建築物としての再開発ビル
*このうち、「ハイパーホテルズパサージュ」と「まちなか温泉」には、戦略的中心市街地商業等活性化支援事業補助金が活用されています。

 この後、参加者は3班に分かれ、次のとおり、上記施設のうち主なものを見学しました。

もくもく
 
(1)新町キューブ
中新町ウエスト地区に建設され、今回の交流会の会場として利用させていただきました。
(2)パサージュ広場
ハイパーホテルズパサージュの隣地に整備され、バル等の各種イベントが開催されています。広場には、将来中心市街地で開業する商業者を育成する目的でつくられた創業インキュベート施設の店舗があり、おしゃれな飲食店などが入居しています。広場の中心にシンボル的な樹木が植えられ、それを囲みベンチが配置されています。市民が集う活気のある空間になっています。
(3)まちなか温泉
まちなかにある利便性から、近隣の住民・仕事帰りの方などたくさんの市民に利用されており、満員になることもあるほどです。また、料金は、温泉ですが一般の銭湯と同額で、利用しやすい設定となっています。
(4)複合施設AUGA
市場、商業施設、男女共同参画プラザ、イベントホール、図書館が入居しており、商業環境が厳しいなか、年間入館者は400万人を数えます。
(5)駅ビルラピナ内、もくもく〜木育広場〜
NPO法人が市戦略補助金を活用し、地元の木材と触れ合うことをコンセプトとした、幼児教育と親子のコミュニケーションを深める施設として整備されました。

パサージュ
2日目(10月3日)
パネルディスカッション

  東北経済産業局から、改正中活法と支援策の概要説明があり、その後、青森公立大学学長の香取氏、青森中央学院大学教授の高山氏、青森大学教授の井上氏の3名の大学関係者をパネリストに、青森市中心市街地活性化協議会タウンマネージャー加藤氏をコーディネーターとして、パネルディスカッションが開かれました。

 青森市では大学が市の周辺部にあるため、学生が中心部にあまり出てこないという状況があります。各大学は、地域連携と教育の両方をつなげる取組を推進しています。

3名のパネリストの報告概要は次のとおりです。

(1)青森公立大学 香取氏

  • 青森公立大学では、地域連携事業の一環として、学生たちがゼミ活動の位置付けで青森市中心市街地活性化のための調査研究等、様々な取組をしており、この度、新町商店街振興組合の後援により、県内各地の特産品を歩行者天国の新町通りに一堂に集めるというイベント、「青森まるっとよいどころ祭り」を、大学主催で開催します。
  • 学生たちは、商店街づくりを成功例から学ぶため、函館市、東京都内(アメヤ横丁、浅草、麻布、自由が丘、巣鴨)に出向き、「接客」、「まちのイメージの統一」や「イベント」を青森市と比較するなど調査し、「自分たちができること、力になれること」を研究し、その結果を取りまとめました。
  • 今回の「青森まるっと・・」のイベントは、そのまとめとして、彼らが中心となりプロデュースしたものです。
  • 参考URL 青森公立大学の開催報告
    http://www.nebuta.ac.jp/news/event/event_20141006_01.html

(2)青森中央学院大学 高山氏

  • 青森中央学院大学では、教育の一環として、地域企業との連携による「課題解決・参加型プログラム」に取組んでいます。
  • 具体的には、1年生は、小グループに分かれ、社会人との座談会「トークサロン」に参加し、2年生は、チームにより特産品のオリジナル商品を企画・立案し、その逸品をネット販売する企画をします。そして3年生は、コンサルタントの立場で課題を研究し、成果報告会で課題解決のプレゼンテーションを行います。
  • 今回は、対象を新町商店街とし、街歩きツアー等を通じ商店街の現状を調査し中間報告をしました。今後の予定としては、学校祭で企画商品をプランニングし成果を発表、その後、ハロウィンイベントを開催し年末に最終報告会を行います。

(3)青森大学 井上氏

  • 平成24年度に、今回の3大学合同により、市内各商店街と学生チームが連携し、若者の視点と発想を活かしながら今後の賑わい創出につながる商店街コンセプトつくろうという「商店街賑わい創出事業」が取組まれました。
  • 商店街とのワークショップ、商店へのヒアリング、そして来街者アンケートを行い、また、先進地調査にも出向き、商店街の将来像を見据えた商店街コンセプトの提案を行いました。
  • 平成25年度は、各商店街ごとに提案したコンセプトの実現に向け、「商店街地域通貨の発行」「商店街のWebグルメロードマップの開発」「商店街ロゴの制作」「商店街新聞の発行」といった具体的な活動を行いました。
  • このような取組により、学生たちの商店街への理解が深まり、多様な目的をもった「街使い」が活発化しており、学生の来街頻度が高まっています。

 この後、まとめとしてコーディネーターの加藤氏から、今後もこれら各大学の取組が推進され、商店街での取組成果が活用されることへの期待が述べられました。

 以上により本交流会は終了しました。

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