第15回近畿中心市街地活性化ネットワーク研究会〈大阪市〉
(近畿ブロック中心市街地活性化協議会交流会)

日時 平成25年7月8日(月) 13:50〜17:35
開催地域 大阪府大阪市
開催場所 中小機構近畿本部セミナールームA・B
主催 近畿中心市街地活性化ネットワーク研究会、中小機構近畿本部、中心市街地活性化協議会支援センター
交流会次第 [第1部]
 13:50〜15:00  1.米子方式のまちづくり
           〈米子市中心市街地活性化協議会タウンマネージャー〉
 15:00〜15:20  2.米子方式の応用事例
          〜「福島県会津若松市」での支援事例〜
           〈米子市中心市街地活性化協議会タウンマネージャー〉
           〈中小機構東北本部〉
 15:20〜15:40    質疑等
[第2部]
 16:00〜17:30  3.地域間情報交流
           ・テーマ (1)協議会(WG等含む)の活動実態と今後の方向性
                 (2)あなたの地域における「タウンマネージャー」とは
 17:30〜17:35  4.経済産業局からのお知らせ
参加者数 48名
協議会数 14(他関係機関3先)

交流会概要

第1部
交流会会場

 米子市中心市街地活性化協議会タウンマネージャーから、次のとおり米子市と会津若松市での取組が紹介されました。

1. 米子方式のまちづくり

  • 中心市街地活性化基本計画が認定された2008年当時の中心市街地は、シャッター通りがあちこちに見られ、空き店舗数は195店で空き店舗率は32%、高齢化率は40%以上、後継者のいる営業店舗率は18%という状況でした。
  • 2009年から、順次「商店街エリア毎」に、100〜300万円の「小規模な資本金」により「個別事業毎に設立」された6つの「まちづくり会社」による取組と、2011年から、まちなか居住を促進するため順次設立された2つの「特別目的会社」による取組が開始されました。これら取組の目指すところは、各拠点が相互に及ぼす影響・効果により、商業・飲食・サービス、まちなか居住、文化・アートがうまく混在した魅力あるまちづくりの達成にあります。

6つの「まちづくり会社(1.〜6.)」と2つの「特別目的会社(7.・8.)」

会 社 名主 な 事 業 内 容 等
1. (株)SKYブティック、雑貨店、屋内公園(自然・親水空間)
2. (株)法勝寺町アーケード撤去、路面整備、善五郎蔵(おしゃれな飲食店、日替わりカフェ)
3. (株)DARAZコミュニティFM、地域ブランド開発、カフェ、物販
4. (株)笑い庵ミニスーパー、バー、「よなごまちづくり志金」の導入
5. (株)元町アーケード撤去、路面整備、交流センター、コミュニティ食堂
6. (株)アルファオフィスポップカルチャーがコンセプトの物販、人材育成、ビジネス起こし
7. (株) こうやまち1号館地権者参加の福祉サービス施設併設高齢者向けサービス付賃貸住宅(74戸)
8. (株) まちなかこうやまち2号館(54戸)
  • まちづくり会社が複数あるためリスク分散効果があります。
  • 事業継続を確保するため、飲食関係では、核となるテナントにはプロに入ってもらっています。

2. 米子方式の応用事例 〜「福島県会津若松市」での支援事例〜

交流会会場
  • 会津若松市では、行政と(株)まちづくり会津により「賑わいづくりリーダー育成事業」が中小機構東北本部の支援により取組まれています。以下は平成24年度の取組内容です。
  • メンバーは、応募してきた、年令(23〜73才の男女)、職業(主婦、自営業、会社役員、公務員等)ともに様々な14人です。
  • 「賑わいづくりリーダー = 経営者」の考えの下、まちづくりをビジネスとして捉え、持続可能なキャッシュフローの確保を前提に、地域の問題解決を事業として具現化するもので、4チームに分け取組んでもらいました。
  • メンバー全員からの27の事業アイデアを4事業計画に絞り込み、さらに可能性を4つの観点 [(1)応援体制、(2)事業リスク、(3)本人の将来にプラスか、(4)事業の地域への波及効果・事業拡大の可能性] から検討しました。
  • 4事業計画は次のとおりです。
      (1)「大町アンテナオフィス・よりっち」(商店街内案内所→まちなかカフェ兼インキュベーションオフィス)
      (2)会津サンライズプロジェクト(商店街内ミニ空き店舗→会津の暮らし販促マーケティング拠点)
      (3)商店街多世代コミュニティスペース
      (4)まちなか賑わいステーション
第2部

3.地域間情報交流

交流会会場

事前に配布・回収したシートをもとに、各参加者から次のとおり報告があり、適宜活発な質疑が交わされました。


(1)中心市街地活性化協議会(以下「協議会」)の活動実態とその方向性
  • 平成25年度が最終年度だが、協議会の下に「検討委員会」を設け、「今後の取組のあり方」について協議している。
  • 市長、商工会議所会頭、まちづくり会社社長の3者会議が毎月行われ、事業の具体的打合せが行われている。
  • 協議会の下に4つの部会を設けている。具体的活動では、参加者の意欲に差があり、活動が中断している取組がある。
  • 協議会には、(1)基本計画への意見、(2)イベント、(3)通行量調査の実施等を担っていただいているが、本来協議会は中心市街地活性化のまとめ役・推進役であるべきと思う。
(2)協議会でなくても、その代わりに機能している別の仕組
  • 当市では、まちづくり会社がその役割を果たしている。
  • まちづくり会社がその機動力で各種活動に取組んでいる。一方、収益性も考える必要があり、事業を選別せざるを得ない。
(3)あなたの地域における「タウンマネージャー」とは
  • 豊かな想像力プラスチャレンジ精神旺盛な人。特別な人ではなく、プレーヤーとしてたくさんいればいるほど良い。
  • タウンマネージャーとして求められる仕事を、1人で完全にこなすのは困難。
  • 「まちづくり = まちに付加価値をつける。」とし、この「まちづくり」を行うため様々な事業をコーディネートするのがタウンマネージャーと考える。当市では、例えばイベントの場合、(1)企画、(2)調整、(3)指導・助言、(4)事務局すべてが自然に参加者各々で役割分担ができている。
(4)「タウンマネージャー」の活動事例
  • 幅広い人脈と巻き込み力を発揮し、今まで当市のまちづくりには縁がなかった若者や県内外の様々な人々が関わるようになってきた。
  • テナントリーシングやリノベーション及び補助金の申請、プロジェクトの調整、収益性の検討等。
(5)その他
  • 当市では、世代間でビジョンの違いが顕在化しているかもしれない。これからの世代とどのように接点をつくっていくかが課題。
  • 当市のまちづくり会社は、出向者が多く2年で交代するため、今回プロパーの職員を募集した。

その後、近畿経済産業局から、(1)まちづくり事業、(2)中小企業活力向上事業、(3)地域商業再生事業についての説明が行われました。

関連リンク

タウンマネージャーの役割とその取組
米子市中心市街地活性化協議会 杉谷第士郎タウンマネージャー
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