協議会訪問

東海市中心市街地活性化協議会

取り組みのポイント
  1. 協議会にワーキンググループを設置して、地権者と商業者のマッチングによる商業集積の実現(エリアマネジメント事業)
  2. 市民が出資するまちづくり会社の設立、市民とともに進めるまちづくり。
1.協議会の概要
協議会名:
東海市中心市街地活性化協議会
所在地:
愛知県東海市
設置日:
平成23年4月26日
主な構成員:
【都市機能増進】(株)まちづくり東海
【経済活力向上】東海商工会議所
主な構成員:
東海市、ジャンプアップおおた(協)、(株)どんでん、ユニー(株)、矢作地所(株)、名古屋鉄道(株)、知多メディアスネットワーク(株)、あいち知多農協、大田まちづくりの会、大田まつり保存会、大田町内会、星城大学、東海市観光協会、東海警察署 他
2.まちの概要
位置・人口
東海市

 東海市は日本列島のほぼ中央部にある知多半島の西北端に位置し、北は天白川をはさんで名古屋市と隣接していています。

 人口は昭和50年以降微増傾向が続き、平成12年に10万人を超えた後年間約1,000人の増加が続き、平成23年10月時点で約11万人となっています。一方、中心市街地においては、昭和55年に約5,000人だった人口が平成21年には約3,000人までになり、約40%の減少となっています。

交通アクセス
交通アクセス

 東海市には新東名高速道路と新名神高速道路を結ぶ伊勢湾岸自動車道のインターチェンジがあり、さらに近隣には、名古屋港、中部国際空港もあることから、陸海空の交通の要衝としてのポテンシャルが高い地域です。

 また、中部国際空港に乗り入れている名鉄常滑線と、知多半島を縦断する名鉄河和線の分岐駅である名鉄太田川駅は名古屋駅や中部国際空港駅まで約20分という距離にあり、市民の足としての利便性も非常に高いところです。


まちの特色

 昭和30年代に知多半島を縦断して流れる愛知用水が工業用水としても利用されることとなり、鉄鋼関係の大企業が臨海部に進出し、中部圏最大の鉄鋼基地へと発展していきました。この企業立地は当時の上野・横須賀両町にまたがる臨海部で展開されたため、工業都市への発展や人口増加など将来の飛躍的な発展にそなえ、昭和44年に両町が合併し東海市の誕生に至りました。

3.中心市街地の現状について
ソラト大田川

 太田川駅を中心とした中心市街地は、昭和30年代からの高度経済成長期における急激な市の発展とともに形成され成長を続けてきました。しかし、この人口増加は急激でありすぎたため、中心市街地では人口増加を吸収しきれず、郊外へ居住者が流出し、さらにモータリゼーションの進展が居住者の流出に拍車をかけることとなりました。昭和後期から居住人口の減少が始まり、さらに平成に入ってからは商業活動が衰退するなど、中心市街地としてのにぎわいが次第に低下しています。

 東海市では、名鉄太田川駅周辺を東海市の顔・玄関口としていくために土地区画整理事業や連続立体交差事業(鉄道の高架化)、市街地再開発事業を進めています。平成23年4月、駅東地区の大型商業施設ソラト太田川がオープンしました。1階、2階はショッピングセンター、3階は東海市民交流プラザ(子育て総合支援センター、えほん館、結婚応援センター、市民活動センター)が入居しています。   

4.協議会の組織、活動
ワーキンググループの設置

 協議会活動の活性化を図るために次の3つのワーキンググループ(WG)を設置しています。

駅西地区
@まち活用WG
 WG全体をまとめていく役割です。駅西地区の大規模小売店舗、文化ホール、駅東地区の50m歩道といった賑わい拠点がある駅の東西を来街者に回遊してもらい、イベント会場に来た人の流れを商業施設に導くことを総合的に検討していきます。

50m歩道の整備イメージ
A50m歩道WG
 駅東に幅50m、長さ約200mの歩行者専用道路(50m歩道)を整備します。50m歩道は、様々な人々が集まる場、憩いの場としての空間を形成するもので、賑わい拠点としてのイベント開催の場として活用するものです。

 (株)まちづくり東海を中心に地元の町内会、商業者と協働して、50m歩道の活用策検討、運営をすることになります。

B商業施設連携WG
 区画整理事業の進捗により地権者が所有する土地の使用収益が可能になっていきます。エリアマネジメントの観点から、地権者に対して土地活用の意向調査を実施します。他方、商業者からのこの地に出店したい、事業所を持ちたいといった希望を集約し、両者をマッチングすることによって商業集積、市街化の促進を実現していきます。
5.(株)まちづくり東海

 平成23年4月に設立された(株)まちづくり東海は、設立にあたり株主を市民から募集しました。株主総数333名のうち約半数が個人株主です。まちづくりについて市民の皆様に関心を持ってもらい、皆でともにまちを経営するという方針で会社を設立しました。

 株主総会では、配当や利益に関する質問だけでなく、まちづくりを行っていくロマンに対して出資したという意見もあって、自分たちが住むところが賑やかになっていくことを市民は期待しているようです。

6.関係者の声、まちの声

 関係者からは、市内事業者の出店と市外からの誘致をうまくバランスとりながら商業集積を進めていきたい。単にイベントに人が来るだけでなく、商業が栄えるまちをつくっていきたいという声があり、まちの活性化に対する強い思いがうかがえました。

7.取材を終えて

 現在区画整理を実施中で、新しいまちの形が順に出来上がっていきます。平成24年3月にまちびらきイベントの開催、50m歩道の利活用が始まって、どんなまちになるかとても楽しみな地域です。

参考資料:東海市中心市街地活性化基本計画


取材日 平成23年10月25日

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