協議会訪問

松山市中心市街地活性化協議会

取り組みのポイント
  1. 中心市街地活性化協議会の最高意思決定機関である「総会」の下に、「総会」からさまざまな権限を委任された「運営会議」を設置し、協議会運営の効率化と迅速な意思決定を実現している。
  2. 更に運営会議の下に、具体的な事業を検討する「個別プロジェクト」会議を設置し、各種事業の円滑な実施を支援している。
1.協議会の概要
平日でも多くの買い物客で賑わう銀天街商店街
協議会名:
松山市中心市街地活性化協議会
所在地:
愛媛県松山市
設置日:
平成19年8月24日
主な構成員:
【都市機能増進】(株)まちづくり松山
【経済活力向上】松山商工会議所
主な構成員:
松山市、伊予鉄道(株)、(財)松山観光コンベンション協会、松山市商店街連盟、道後温泉誇れるまちづくり推進協議会、一般社団法人お城下松山
参考URL:
http://www.m-machinaka.com/
2.まちの概要
位置・人口

松山市は、明治6年に愛媛県庁が設置され県都となり、明治22年12月15日市制を施行以来、政治・経済の中心都市として成長してきました。また、俳人正岡子規をはじめ、多くの文人を輩出するなど地方文化の拠点としての役割を果たしてきました。平成12年4月には中核市へと移行し、平成17年1月には北条市・中島町と合併、四国初の50万都市となりました。(人口は約515千人。<H21/6/1現在>)

交通アクセス
松山駅と駅前に立つ正岡子規の句碑

松山市へ広域の玄関口としては松山空港、松山観光港、JR松山駅が、中心市街地への玄関口としては伊予鉄道松山市駅がその役割を果たしています。
松山市駅から松山空港へは連絡バスで約15分、松山観光港までは伊予鉄道と連絡バスで約30分といずれもアクセスは良好です。

まちの特色
松山市内を走る路面電車 まつやまinfoのダウンボード

松山といえば「道後温泉」、「坊っちゃん」などがすぐに思い浮かびますが、それらの観光資源、地域資源の多くが中心市街地に立地しています。また、愛媛大学や松山大学、県庁、市役所、県立病院などの都市機能が、松山城跡の城山公園を中心に立地しており、路面電車がそれらの施設をつないでいます。路面電車は環状線として運行されており、中心部の移動には大変便利な公共交通機関です。


また、松山市では「まつやまinfo」事業が展開されており、PCや携帯端末などからいつでも「松山の最新イチオシ」情報を入手することが出来ます。そして、まちなかには要所にダウンボードが設置され、周辺の観光地などのイチオシ情報を簡単に得ることが出来ます。

3.中心市街地の現状について
現状と課題
まちづくりの柱の一つ「坂の上の雲ミュージアム」

松山市は、司馬遼太郎の著書「坂の上の雲」の主人公(秋山兄弟、正岡子規)の出身地ということで、『「坂の上の雲」のまちづくり』を中心市街地活性化の基本方針の三つのうちの一つとして位置づけています。平成19年4月に「坂の上の雲ミュージアム」が設置され、初年度には14万人の入場者がありました。更に、今年(平成21年)の秋から3ヵ年に渡ってNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」が放映される予定で、それらと連携した多くのイベントが計画されています。


一方、中心市街地の大きな拠点は、JR松山駅、銀天街・大街道などの中心商店街、そして道後温泉の3つがあり、これらの拠点の更なる回遊性の向上が課題のひとつです。また、大街道商店街の入り口に位置していた大型商業施設が平成20年に撤退し、集客力のある核施設の一つがなくなりました。今後はその跡地の利活用が、賑わい創出と回遊性の向上に向けた重要な課題となっています。

主な活性化策

平成20年8月に中心商店街地区の有志が集まり、中心商店街区の販促やイベントを企画し実行することを目的に一般社団法人「お城下松山」が設立されました。更に、道後温泉地区には「道後温泉誇れるまちづくり推進協議会」があります。


このように、各地区の活性化事業とまちづくり団体が、松山市中心市街地活性化協議会の下、密に連携していくことで更なる回遊性の向上に取り組んでいます。


また、基本計画に計画されている活性化事業の一つに、JR松山駅周辺の再開発と鉄道の高架事業があります。この事業に伴い路面電車の路線も延伸され、JRと路面電車との乗換えがより簡単になることで、銀天街・大街道などの中心商店街地区への移動が容易になると想定されており、回遊性の向上が期待されています。

松山市中心市街地活性化基本計画
4.協議会の概要
事務局

事務局は、設置者である松山商工会議所と(株)松山まちづくりが担っています。

構成員

構成員は、正会員、準会員、協力会員、賛助会員からなっており、行政、商店街関係者、地元鉄道会社、金融機関、百貨店、地元放送局、大学など合計37者から構成されています。

運営方法

最高意思決定機関である「総会」の下に、「総会」からさまざまな権限を委任された「運営会議」が設置され、協議会運営の効率化と迅速な意思決定を実現しています。
更に運営会議の下に、具体的な事業を検討する「個別プロジェクト」会議が設置され、各種事業の円滑な実施を支援しています。
総会は年に2回、運営会議は月1回、個別プロジェクト会議は適宜、それぞれ開催されています。

協議会の取り組み

協議会の日々の活動については、運営会議が対応しています。また、その運営会議や個別プロジェクト会議は、必要に応じて随時打ち合わせをし、各種事業が滞ることなく効率的に実施されるよう運営しています。

協議会の体制と運営の考え方
5.今後の課題

中心市街地活性化協議会が設立されて2年が経過しましたが、民間が実施している事業の共同化、相互交流が必ずしも出来ているとは言えない状況です。今後、会員が更に情報交換を行い、いかに事業の相乗効果を出していくかが重要です。

6.関係者の声、まちの声

中心市街地の活性化には、「お城下松山」や「道後温泉誇れるまちづくり推進協議会」など、中心市街地の各エリアのまちづくり団体間において販促事業やイベント活動などを共同で実施するなど、より一層連携が必要です。

7.取材を終えて
多くの若者で賑わう大街道商店街

松山市の中心市街地の商店街の人通りは、平日の昼間であるにもかかわらず、大変多くの買い物客で賑わっていました。特に、若い人たちが多く歩いていましたが、これは、中心市街地に大学が2つ立地していることが大きな理由です。
このように松山市は多くの都市機能と観光資源が中心市街地に位置し、大変コンパクトで賑わい溢れるまちでした。

閉じる